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北京の日韓戦で勝利の飛球をつかみひざまずいたイ・ヨンギュ 通算2000安打達成<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
通算2000安打を記録したイ・ヨンギュ(写真:キウムヒーローズ)

19日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

キウムヒーローズのイ・ヨンギュ(36)はSSGランダーズ戦(インチョン)に1番指名打者で先発出場。9回表にこの日2安打目となるライトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、KBOリーグ史上15人目の通算2000安打を達成した。

二塁ベース上でポーズを取るイ・ヨンギュ(写真:キウムヒーローズ)
二塁ベース上でポーズを取るイ・ヨンギュ(写真:キウムヒーローズ)

イ・ヨンギュは2004年にトクス(徳壽)情報高からLGツインズに入団。2年目にKIAタイガースにトレードになると頭角を現した。06年には打率3位、リーグトップの154安打を記録。12年には44盗塁でタイトルを獲得するなど、韓国を代表する外野手として14年からハンファイーグルス、21年からキウムに在籍し活躍を続けている。

国際大会でも存在感を示し、08年の北京オリンピック準決勝日本戦では右翼手として出場。ウイニングボールをつかんだ瞬間、メダル獲得決定の喜びでグラウンドにうずくまった姿が日本の野球ファンの記憶にも残っている。

また日韓が5度対戦した、09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をはじめ代表チームの常連として、小柄な体格で闘志あふれる全力プレーを見せてきた。

試合はキウムが8-5で勝利し、連勝で同率2位に浮上。首位のSSGは連勝が3で止まり今季2敗目(13勝)となった。

◇4月19日(火)の結果

・LG 0 - 5 KT(チャムシル)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:キム ユンシク

・SSG 5 - 8 キウム(インチョン)

 勝:チョン チャンホン

 敗:オ ウォンソク

・KIA 6 - 3 トゥサン(クァンジュ)

 勝:ユ スンチョル

 敗:ホン ゴンヒ

・ロッテ 2 - 6 ハンファ(プサン)

 勝:キム ミンウ

 敗:イ インボク

・NC 11 - 8 サムスン(チャンウォン)

 勝:ウォン ジョンヒョン

 敗:イム デハン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

KIA戦の6回裏、ライトの守備に入り出場。7回表の打席で四球で出塁し、次打者の時に盗塁を試みるもアウトとなった。その裏の1死満塁での守備ではライト前へのライナー性の打球を前に飛びこみショートバウンドで好捕。しかしホームへの送球が悪送球となってエラーが記録されている。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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