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元オリックスのエップラー、オープン戦初戦に先発し2回無失点<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2回を投げて無安打無失点のエップラー(写真:キウムヒーローズ)

KBOリーグは4月2日に開幕する公式戦に先立ち、3月12日から今年のオープン戦(現地名称:示範競技)がスタート。全5試合がデーゲームで行われた。

コチョクスカイドームではキウムヒーローズとトゥサンベアーズが対戦。キウムは2019年にオリックスに在籍した、タイラー・エップラーが先発マウンドに上がり2回を投げた。

エップラーはほぼベストメンバーが並ぶトゥサン打線に対し、最速148キロの直球とチェンジアップ、カットボールを決め球に、打者6人を無安打無失点。空振り三振2つを奪った。試合は5-2でキウムが勝利した。

キウムは昨季16勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得したエリック・ヨキッシュをはじめ、先発投手の駒が揃っている。今季はその中にエップラーが加わり、さらに強固になることが期待されている。

◇3月12日(土)のオープン戦

・キウム 5 - 2 トゥサン(コチョク)

 勝:キム テフン

 敗:キム ミョンシン

・KT 0 - 5 LG(スウォン)

 勝:イム ジュンヒョン

 敗:チョン ユス

・サムスン 7 - 9 ハンファ(テグ)

 勝:チャン シファン

 敗:イ スンヒョン

・ロッテ 5 - 8 SSG(プサン)

 勝:ユン テヒョン

 敗:イ ガンジュン

・NC 0 - 7 KIA(チャンウォン)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:キム テヒョン

⇒ KBOリーグオープン戦日程表(ストライク・ゾーン)                                                              

◆「エップラーは最安助っ人」

エップラーの年俸は27万5千ドル(約3,217万円)で全10球団の外国人選手の中で最も低い。最高額はトゥサンの投手、アリエル・ミランダ(元ソフトバンク)とドリュー・ルチンスキー(NC投手)の160万ドル(約1億8,720万円)。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

キウム戦の6回裏、キム・インテに代わりライトの守備に入った。8回表2死の初打席ではセンターに抜けようかという速い打球のゴロを、二塁手が飛びつき好捕。セカンドゴロに終わった。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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