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【プレーオフ】4位トゥサンが2位サムスンを破って、韓国シリーズ進出へ王手<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ピンチで好投を見せたホン・ゴンヒ(写真:トゥサンベアーズ/初報から差し替え)

公式戦をKTウィズとの同率1位で終え、全日程終了後の1位決定戦に敗れて2位となったサムスンライオンズと、ワイルドカード決定戦、準プレーオフを勝ち上がった4位トゥサンベアーズ。この両チームの顔合わせとなったプレーオフの第1戦はトゥサンが6-4で勝利し、韓国シリーズ進出に王手をかけました。

サムスンがデービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)、トゥサンがチェ・ウォンジュン投手の先発で始まった試合は、サムスンが初回に2点を先制するも、トゥサンは2回に3点を挙げて逆転。以後、両者得点なくこう着状態が続きました。

トゥサンは5、6回と満塁のピンチを招くも、2番手ホン・ゴンヒ投手がいずれも0点で切り抜け主導権を渡さずに終盤へ。トゥサンは4-3で1点リードの9回表の攻撃、2死走者なしの場面でマウンドにあがったサムスンの抑えオ・スンファン投手から、ソロアーチを含む4連打でダメ押しの2点を挙げました。

今年のプレーオフは感染症の影響とオリンピック期間の中断のため、5戦制から3戦制に短縮。先に2勝したチームが韓国シリーズに進出します。第2戦は10日にトゥサンの本拠地・ソウルのチャムシル球場で行われます。

◇11月9日(火)の結果

・プレーオフ 第1戦

 サムスン 4 - 6 トゥサン(テグ)

 勝:ホン ゴンヒ

 敗:ブキャナン

⇒ 2021年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「ラパーク初のポストシーズン」

サムスンの本拠地・サムスンライオンズパーク(通称「ラパーク」)は2016年にオープン。同年からサムスンは9位、9位、6位、8位、8位と低迷したため同球場でポストシーズンが行われたことはありませんでした。今回が開場6年目で初の開催です。

もしサムスンが1位で韓国シリーズに直行していた場合、今年のシリーズは全試合コチョクスカイドーム開催のため、ラパークでの大一番は実現しませんでした。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

プレーオフ第1戦での出場機会はありませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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