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27歳で初勝利し8年連続2ケタ勝利の35歳 通算100勝の権利まであと1死で降板<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
5回2死で降板となったユ・ヒグァン(写真:トゥサンベアーズ)

12日の韓国KBOリーグは5カードすべてがダブルヘッダーで行われ、1日の試合数として過去最多となる10試合が行われました。

トゥサンベアーズ-LGツインズ(チャムシル)のダブルヘッダー第1試合、トゥサンは左腕のユ・ヒグァン投手が先発。味方打線が4回までに7点を挙げ、7-1と6点のリードで勝利投手の権利が得られる5回を迎えました。

しかしユ・ヒグァン投手はLGの4番チェ・ウンソン選手に13号3ランを喫し、さらに2死一、二塁で8番ジャスティン・ボーア選手(元阪神)にタイムリー二塁打を許して、7-5と2点差まで迫られました。ボーア選手はKBOリーグ24試合目で初の複数安打となるこの日3本目のヒットでした。

ユ・ヒグァン投手は勝ち投手の権利が得られる5イニングまであとアウト1つというところで降板。4回108球、10安打、5失点という投球内容でした。

試合はその後もリードを守ったトゥサンが8-5で勝利して5連勝。トゥサンはダブルヘッダー2試合目も勝って連勝を6に伸ばしました。2試合ともイ・ヨンハ投手が勝利投手になっています。

◆「27歳の初勝利から通算100勝まであと1つ」

トゥサンの先発ユ・ヒグァン投手は軍服務を終えた2013年、27歳のシーズンに初勝利。平均130キロに満たない球速ながら、打たせて取る投球でその年に10勝を挙げました。

以来8シーズン続けて2ケタ勝利を記録。今季は5月9日に2勝目を挙げて通算99勝としましたが、その後4度の先発で白星はつかめず、この日も通算100勝目の権利を得る目前で降板し大台到達はお預けとなりました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

LGとのダブルヘッダー第2試合、7回裏にキム・インテ選手の代走で出場。8回表にライトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全10試合の結果です。13日は試合がありません。

◇9月12日(日)の結果

・トゥサン 8 - 5 LG(チャムシル)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:イ ヨンハ

 敗:ソン ジュヨン

・トゥサン 8 - 5 LG(チャムシル)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:イ ヨンハ

 敗:イ ジョンヨン

・KT 10 - 0 SSG(スウォン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:コ ヨンピョ

 敗:イ テヤン

・KT 3 - 2 SSG(スウォン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:パク シヨン

 敗:ソ ジンヨン

・ハンファ 3 - 3 サムスン(テジョン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:

 敗:

・ハンファ 6 - 6 サムスン(テジョン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:

 敗:

・KIA 2 - 8 NC(クァンジュ)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:ルチンスキー

 敗:ハン スンヒョク

・KIA 0 - 3 NC(クァンジュ)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:キム ヨンギュ

 敗:イ ウィリ

・ロッテ 3 - 8 キウム(プサン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:キム ソンギ

 敗:ソ ジュンウォン

・ロッテ 3 - 2 キウム(プサン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:キム ジンウク

 敗:キム ソンミン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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