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25歳の巨漢右腕がトップタイの7勝目 チーム勝ち星の1/3を挙げ代表入りも見えた<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
リーグトップタイの7勝目を挙げたキム・ミンウ(写真:ハンファイーグルス)

8日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

ハンファイーグルス-キウムヒーローズ(テジョン)はハンファの先発キム・ミンウ投手が、5回1死までノーヒットピッチング。フォーク、カーブで凡打を誘い、6回105球を投げて被安打4、三振5、失点2と好投しました。

試合は相手守備のミスで得点を重ねたハンファが4-2で勝利。キム・ミンウ投手はリーグトップタイの7勝目(3敗)を挙げました。

ハンファはここまで52試合を戦いこの日が21勝目で9位。キム・ミンウ投手はチームの勝ち星の1/3を挙げています。

プロ7年目、25歳のキム・ミンウ投手は身長189cm、体重105kgの巨漢ですが、直球の平均球速は140キロ。この日はコーナーを突く制球力と、決め球の縦の変化球が決まりました。7月から8月に開催予定の東京オリンピックに野球韓国代表は参加しますが、キム・ミンウ投手はその先発投手候補に一歩前進です。

◆「SSG、シン・ジェヨンを獲得」

SSGランダーズは昨オフにキウムを戦力外となった、シン・ジェヨン投手を獲得したと発表しました。シン・ジェヨン投手はプロ5年目の2016年に15勝を挙げて、新人王を獲得したサイドスロー右腕。今季は独立リーグのシフン(始興)ウルブズでプレーしていました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

7日に登録抹消となり、KIAタイガースとの2軍戦に5番レフトで先発出場。3打数1安打(二塁打)1四球、盗塁1を記録しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月8日(火)の結果

・LG 2 - 1 NC(チャムシル)

 勝:キム ユンシク

 敗:イム チャンミン

・SSG 2 - 4 KT(インチョン)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:チョ ヨンウ

・ハンファ 4 - 2 キウム(テジョン)

 勝:キム ミンウ

 敗:ブリガム

・サムスン 7 - 0 KIA(テグ)

 勝:ペク チョンヒョン

 敗:イ ウィリ

・ロッテ 18 - 9 トゥサン(プサン)

 勝:フランコ

 敗:パク チョンス

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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