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助っ投に「ツナ缶」と呼ばれる捕手 2発4打点と無失点リードで勝利に貢献<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
先制の3号ソロを放ったパク・トンウォン(写真:キウムヒーローズ)

16日の韓国KBOリーグはコチョクスカイドームのキウムヒーローズ-ハンファイーグルスの1試合のみ行われ、その他の4カード、ダブルヘッダーを含む5試合が雨で中止となりました。

キウム-ハンファは5-1でキウムが勝利。キウムは0-0で迎えた5回裏、キャッチャーの8番パク・トンウォン選手がレフトに3号ソロを放って先制しました。

さらにパク・トンウォン選手は7回裏、1死一、三塁で、ハンファの先発ライアン・カーペンター投手からこの日2本目となる4号3ランを放ち、4-0とリードを広げました。

キウムの先発エリック・ヨキッシュ投手は、7回90球を投げて被安打3、奪三振7、無失点と好投。今季4勝目(3敗)を挙げました。パク・トンウォン選手はヨキッシュ投手の降板とともにベンチに下がっています。

◆「キウムはブリガムが復帰」

キウムは先月、ジョシュ・スミス投手をウエーバー公示申請し、2017年から昨季までキウム(入団時はネクセン)でプレーしたジェイク・ブリガム投手(元楽天)と再契約しました。

ブリガム投手は今季台湾・味全でプレーしていましたが、キウム復帰に伴い4月限りで味全を退団。ブリガム投手はきのう15日の復帰初登板で今季1勝目を挙げています。

そのブリガム投手からヨキッシュ投手は一昨年、バッテリーを組むことが多い、パク・トンウォン選手の愛称が「チャムチ(ツナ缶)」であることを知りました。

その由来は韓国でポピュラーなツナ缶に「トンウォン・チャムチ」という商品があるからです。「チャムチ」とは韓国語で「まぐろ」のことですが、まぐろが原料の「ツナの缶詰」のことも「チャムチ」と言います。

(関連記事:助っ人左腕の好投でキウムが連敗を4でストップ 「ツナ缶」捕手が2打点で援護

◆「あす17日も試合開催」

この日、4カードが雨天中止になったことで、通常試合が行われないあす月曜日に、4試合が編成されました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

同じ外野手のチョ・スヘン選手と入れ替わる形で、この日登録抹消となっています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が1試合の結果です。

◇5月16日(日)の結果

・LG 中 止 サムスン(チャムシル)

 勝:

 敗:

・キウム 5 - 1 ハンファ(コチョク)

 勝:ヨキッシュ

 敗:カーペンター

・SSG 中 止 トゥサン(インチョン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:

 敗:

・SSG 中 止 トゥサン(インチョン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:

 敗:

・ロッテ 中 止 KT(プサン)

 勝:

 敗:

・NC 中 止 KIA(チャンウォン)

 勝:

 敗:

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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