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【韓国シリーズ】リーグ参入8年目で初のV  NCが4勝2敗でシリーズ制覇<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
勝利の瞬間のNCナイン(写真:NCダイノス/初報から差し替え)

24日の韓国KBOリーグは韓国シリーズ第6戦が行われ、NC(公式戦1位)がトゥサン(3位)に勝利し、対戦成績を4勝2敗として初のシリーズ制覇を果たしました。

NCがドリュー・ルチンスキー投手、トゥサンがラウル・アルカンタラ投手と、第1戦と同じ先発対決となったこの試合は序盤投手戦に。第5戦と同じく、4回まで両者無得点で試合が進みました。

試合はNCが5回裏2死一、二塁で2番イ・ミョンギ選手のタイムリーで先制。1-0とすると、6回にも2本のタイムリーで3点を挙げ、4-0とリードを広げました。

4、5戦と零封を喫したトゥサンは6回までスコアボードに0が並び、ポストシーズン歴代ワーストの25イニング連続無失点に。7回表に2点を挙げて、無失点記録はストップしましたが、点差を詰めることはできませんでした。

NCは4-2で勝利し、球団創設(1軍参入)8年目での初の公式戦1位に続き、韓国シリーズも制して今年のチャンピオンチームとなりました。

NCは人気オンラインゲーム・リネージュの開発、供給などを行うNCソフトが親会社。2012年に9つ目の球団としてKBOリーグに参入し、1年間の2軍リーグでの活動を経て翌13年から1軍に加わった球団です。

⇒ NCダイノス紹介(ストライク・ゾーン)

敗れたトゥサンは公式戦を3位で終え、準プレーオフ、プレーオフを勝ち上がり、キム・テヒョン監督就任以来、6年連続の韓国シリーズ進出を果たしましたが、2連覇とはなりませんでした。

◆「観客1,670人の中での歓喜」

ソーシャルディスタンス強化レベルが引き上げられたことで、第6戦以降の観客数は収容人員の10%までとなり、この日のチケットは完売でしたが観客数は1,670人でした。

5月5日に当初予定より38日遅れでスタートした韓国KBOリーグは公式戦を144試合行い、一部縮小したポストシーズンはこの日、すべての日程を終えました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

韓国シリーズ第6戦での出場機会はありませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

◇11月24日(火)の結果

・NC 4 - 2 トゥサン(コチョク)

 韓国シリーズ 第6戦

 勝:ルチンスキー

 敗:アルカンタラ

⇒ KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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