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【プレーオフ】拙攻で0行進も8回に好投右腕を援護 KTが3戦目で初勝利を挙げる<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
8回1失点と好投のウィリアム・クエバス(写真:kt wiz/初報から差し替え)

12日の韓国KBOリーグはKTウィズ(公式戦2位)とトゥサンベアーズ(準プレーオフ勝者)のプレーオフ第3戦が行われ、2敗で後がないKTが初勝利し、対戦成績を1勝2敗としました。

連敗で第3戦を迎えたKTは、先発のウィリアム・クエバス投手が7回までトゥサン打線を2安打無失点に抑える好投。

一方のトゥサンの先発ラウル・アルカンタラ投手はランナーを出しながらも、KTの拙攻に助けられ、こちらも7回まで点を与えず、両チーム得点のないまま8回に突入しました。

KTは8回表2死で、2番ファン・ジェギュン選手が四球で歩くと、3番メル・ロハス選手がセンター前ヒットで続いて一、三塁に。

この場面で4番ユ・ハンジュン選手の放った打球がショートへの内野安打となって、KTがようやく1点を先制しました。

その後、KTは相手のパスボールで1点を追加し2-0とすると、2つの四球の後、7番ペ・ジョンデ選手が2点タイムリーヒット。8番チャン・ソンウ選手も連続タイムリーを放ち、5-0と大きくリードしました。

KTの先発クエバス投手は8回を投げて被安打3、失点1。奪った三振は2つと打たせて取る投球でトゥサン打線を封じました。

5-2で勝利したKTは球団創設(1軍参入)6年目で初めてのポストシーズンでの白星です。

第4戦は13日に第3戦までと同じく、コチョクスカイドームで行われます。

⇒ KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「40歳のイ・テククン戦力外に」

キウムヒーローズは40歳のイ・テククン外野手、2016年の新人王シン・ジェヨン投手を含む8選手に戦力外を通告しました。イ・テククン外野手は今季20試合に出場、打率1割9分3厘でした。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

プレーオフ第3戦での出場機会はありませんでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

◇11月12日(木)の結果

・トゥサン 2- 5 KT(コチョク)

 プレーオフ 第3戦

 勝:クエバス

 敗:アルカンタラ

 

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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