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上位を争う監督が残り12試合で突然の辞任 プロ経験のないスコアラーが監督代行に<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
チームを率いることになったキム・チャンヒョン監督代行(写真:キウムヒーローズ)

8日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

キウムヒーローズはNCダイノスとのホームゲームを前に、ソン・ヒョク監督の辞任を発表。ソン・ヒョク監督は「ここ最近の成績不振の責任を取る」として辞意を申し出たとのこと。

しかしキウムは現在2位と1ゲーム差の3位、貯金15(7日時点)で上位争いをしています。ソン・ヒョク監督は2年契約の1年目です。

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キウムは公式戦残り12試合と進出が予想されるポストシーズンの指揮を、クオリティーコントロールコーチのキム・チャンヒョン氏が執ると発表しました。

35歳のキム・チャンヒョン監督代行はプロでの選手経験はなく、同球団で7年間スコアラーを務め、今季クオリティーコントロールコーチに就任しました。

シーズン途中で監督が代わる場合、ヘッドコーチや2軍監督が代行を務めるケースが大半ですが、プロ経験がなくキャリアが浅い人物が任されるのは極めて異例です。

ソン・ヒョク監督は自ら職を辞するも、残りの年俸などは支払われるということで、監督辞任は本人の意思なのか、また監督代行の人選も含めて謎が深まっています。

この日のキウムは10-7で首位NCに勝利しました。

◆「2球場で零封」

LGツインズ-サムスンライオンズ(チャムシル)、SKワイバーンズ-トゥサンベアーズ(インチョン)の2試合は一方のチームが無得点でした。

LGが1-0、トゥサンが10-0でそれぞれ勝利。順位争いが続く4位LGと5位トゥサンのゲーム差1は変わりません。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

SK戦の8回裏、1番パク・コンウ選手に代わってライトの守備に入りました。9回表に打順が回り、四球を選んでいます。

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以下が全5試合の結果です。

◇10月8日(木)の結果

・LG 1- 0 サムスン(チャムシル)

 勝:チョン ウヨン

 敗:ウ ギュミン

・キウム 10- 7 NC(コチョク)

 勝:キム ジェウン

 敗:ライト

・SK 0- 10 トゥサン(インチョン)

 勝:アルカンタラ

 敗:チョ ヨンウ

・KIA 6- 13 ハンファ(クァンジュ)

 勝:キム ミンウ

 敗:チャン ヒョンシク

・ロッテ 5- 6 KT(プサン)

 勝:ペ ジェソン

 敗:ノ ギョンウン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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