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不振続く昨季17勝の代表右腕 クローザー転向志願し好投/2軍でリーグ初の陽性判定<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
9回1イニングを0点に抑えたイ・ヨンハ(写真:トゥサンベアーズ)

9月1日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のトゥサンベアーズ-ハンファイーグルスはトゥサンが4回までに4点を先制。先発のラウル・アルカンタラ投手は7回を2安打無失点、9つの三振を奪う好投を見せ、8回以降をリリーフ陣に託しました。

トゥサンは9回表、3番手としてイ・ヨンハ投手が登板。イ・ヨンハ投手は先頭打者にヒットを許すも、後続打者をファーストゴロとピッチャーゴロ併殺打に打ち取りゲームセット。1イニングを3人で締めました。

イ・ヨンハ投手は昨季先発として17勝を挙げ、プレミア12では代表入り。若きエース右腕として今季も期待されていました。

しかし今季はここまで3勝8敗、防御率は5点台です。そこでイ・ヨンハ投手は首脳陣と面談し、抑えへの配置転換を要望。8月29日のLG戦以来、この日が2度目のリリーフ登板でした。

2試合続けて1回無失点と結果を残したイ・ヨンハ投手。次はセーブがかかる場面での登板が予想されます。

◆「球界から初の陽性判定を確認」

先月31日、ファームで調整中のシン・ジョンラク投手(ハンファ)が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことが明らかになりました。KBOリーグ関係者では初の感染者となります。

リーグではハンファの2軍選手のほか、他球団を含む接触者の検査を実施。その影響で2軍戦2試合が中止になっています。シン・ジョンラク投手は先月29日から高熱と頭痛、筋肉痛を発症し、現在は治療センターに入院中です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

1日、ハンファとの2軍戦は感染症防疫のため、中止となりました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇9月1日(火)の結果

・トゥサン 4- 0 ハンファ(チャムシル)

 勝:アルカンタラ

 敗:チャン シファン

・キウム 2- 5 NC(コチョク)

 勝:ライト

 敗:キム ジェウン

・SK 5- 13 LG(インチョン)

 勝:チョン チャンホン

 敗:チョン ヨンイル

・KT 11- 2 ロッテ(スウォン)

 勝:ペ ジェソン

 敗:パク セウン

・KIA 6- 0 サムスン(クァンジュ)

 勝:ブルックス

 敗:チェ チェフン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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