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捕手3人が2軍落ちのトゥサン 29歳の控えマスクが零封リードと初サヨナラ打で決着<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ打を放ったチェ・ヨンジェ(写真:トゥサンベアーズ)

21日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のトゥサンベアーズ-ロッテジャイアンツは、両チームともに得点がないまま最終回に。

トゥサンは9回裏に3四球で2死満塁のチャンスを作ると、9番チェ・ヨンジェ捕手がライト前にタイムリーヒットを放ち、1-0でトゥサンがサヨナラ勝ちを収めました。

サヨナラ打のチェ・ヨンジェ捕手はプロ7年目の29歳。昨年までの1軍出場は2016年の4試合のみで、今季はこの日が12試合目の出場でした。

トゥサンは正捕手のパク・セヒョク捕手、ベテランのチョン・サンホ捕手が故障などで2軍落ち、控えのチャン・スンヒョン捕手は昨日の試合で左足首を痛め、1軍の3捕手が戦列を離れています。

現在、トゥサンの1軍登録捕手で出場の経験があるのは、先発マスクをかぶったチェ・ヨンジェ捕手のみ。チームの危機的状況の中、この日は4人の投手をリードして0点に抑え、最後はプロ入り初の決勝打で決着をつけました。

◆「遠征先での外出、飲酒の選手に球団が処分」

トゥサンは先月中旬、2選手が遠征先で外出、飲酒したとの事実を把握し、両選手に300万ウォン(約26万7,000円)の罰金処分を科しました。

通常、成人している選手の遠征先での飲酒は処分の対象ではありませんが、新型コロナウイルス感染に対する警戒が続き、無観客試合の期間中だったことから今回の対処に至りました。なお両選手にリーグからの処分はありません。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

2軍戦はありませんでした。次の試合は25日(火)にキウムの2軍、コヤンヒーローズと対戦します。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇8月21日(金)の結果

・トゥサン 1- 0 ロッテ(チャムシル)

 勝:ホン ゴンヒ

 敗:チェ ジュンヨン

・キウム 3- 7 LG(コチョク)

 勝:ウィルソン

 敗:イ スンホ

・SK 8- 6 サムスン(インチョン)

 勝:キム セヒョン

 敗:チェ ジグァン

・ハンファ 5- 1 KT(テジョン)

 勝:チャド・ベル

 敗:キム ミンス

・KIA 4- 10 NC(クァンジュ)

 勝:イム チャンミン

 敗:チョン サンヒョン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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