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昨夏、佐々木朗希と先発対決したドラ1右腕 7回無失点でリーグトップタイの4勝目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ソ・ヒョンジュン(写真:kt wiz)

3日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

スウォンKTウィズパークのKTウィズ-トゥサンベアーズは7-2でKTが勝利。

KTは初回に4番のメル・ロハス選手の2点タイムリーで先制すると、4回に7番ファン・ジェギュン選手の2号ソロで1点を追加。さらに5回にはロハス選手が3試合連続となる8号ソロで5回を終わって4-0とリードしました。

KTの先発は高卒ドラ1ルーキーのソ・ヒョンジュン投手が、中5日で5試合目の登板。新人らしからぬ落ち着いた投球を見せるソ・ヒョンジュン投手は、3回に3つの四球で2死満塁のピンチを招くも、4番キム・ジェファン選手を3球三振。チェンジアップと速球で3球いずれも空振りを奪い、ピンチを脱しました。

ソ・ヒョンジュン投手は7回96球を投げ、被安打2無失点。三振は2つで、チェンジアップとツーシームでトゥサン攻撃陣から凡打を誘って打ち取りました。

勝ち投手になったソ・ヒョンジュン投手はリーグトップタイの4勝目(1敗)。18歳の新人ですがチームの勝ち頭です。

◆「昨夏のU18で佐々木朗希と先発対決」

ソ・ヒョンジュン投手は裕信高3年だった昨年、U18韓国代表として第29回WBSC U18ベースボールワールドカップ(韓国・キジャン)に出場。9月6日スーパーラウンドの日本戦に先発登板しました。

対する侍ジャパンU18代表の先発は大船渡高の佐々木朗希投手。佐々木投手は1回、打者4人に投げ、2回からは2番手に託しました。一方、ソ・ヒョンジュン投手は6回2/3を投げて7安打2失点。

プロ入りしてからのソ・ヒョンジュン投手は打たせてとるピッチングで、ここまで4勝を挙げていますが、U18日本戦では打者26人から8つの三振を奪いました。

試合は延長10回裏、韓国がパク・ミン選手(現KIA)の犠牲フライで5-4としてサヨナラ勝ち。勝ち投手になったのは3日のLGツインズ戦に先発し2勝目を挙げた、サムスンライオンズの左腕、ホ・ユンドン投手でした。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

2-7で迎えた9回表2死二、三塁で、9番イ・ユチャン選手のところで代打出場。KTウィズの3番手ソン・ドンヒョン投手に対し、カウント2-2の8球目、低めのボールになるチェンジアップを空振り三振でした。試合は上記の通り、トゥサンベアーズがKTに敗れています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月3日(水)の結果

・LG 6- 12 サムスン(チャムシル)

 勝:ホ ユンドン

 敗:ケリー

・KT 7- 2 トゥサン(スウォン)

 勝:ソ ヒョンジュン

 敗:イ ヨンチャン

・ハンファ 2- 6 キウム(テジョン)

 勝:チョ ヨンゴン

 敗:サーポルト

・KIA 11- 2 ロッテ(クァンジュ)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:サンプソン

・NC 8- 6 SK(チャンウォン)

 勝:パク チンウ

 敗:イ ゴンウク

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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