Yahoo!ニュース

首位NCが6連勝 父が審判員の26歳が逆転3ラン含む4打点の活躍<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
逆転3ランを放ったカン・ジンソン(写真:NCダイノス)

17日の韓国KBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われました。

ここまでの10試合を9勝1敗と好調のNCダイノスは、SKワイバーンズとインチョンで対戦。1-2で1点を追う3回表、2死一、三塁の場面で6番のカン・ジンソン選手が、SKの先発ペク・スンゴン投手からレフトに3ランホームランを放ち、4-2として逆転に成功しました。

カン・ジンソン選手は5回に犠牲フライを放ってこの日4打点。中盤以降、追加点を重ねたNCは11-5で勝利し、6連勝を飾りました。一方の敗れたSKは9連敗。11試合を終えて1勝10敗で最下位の10位です。

◆「決勝打を放った強打者の父は現役の審判員」

韓国には父が元プロ選手というプレーヤーが数名います。有名なところではイ・ジョンボムさん(現中日研修コーチ)の長男、イ・ジョンフ外野手(キウム)。また元ハンファ監督のユ・スンアンさんは息子2人、ユ・ウォンサン投手(KT)、ユ・ミンサン内野手(KIA)の兄弟が現役選手です。

この日、NCで決勝打を放ったカン・ジンソン選手(26)のお父さんも90年代にテピョンヤンドルフィンズ、サンバンウルレイダースでプレーした元外野手。引退後はKBOリーグの審判員に転身し、現在は審判委員会のチーム長を務めているカン・グァンフェさん(51)です。カン・グァンフェさんは現役の審判。2000試合以上をジャッジしたキャリアがあります。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

6回裏の守りから1番パク・コンウ選手に代わってライトの守備に入りました。6-1で5点リードの8回表、1死一塁で打席が回り、結果は三塁ゴロ併殺打でした。試合はトゥサンベアーズが6-4でKIAタイガースに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。18日は試合がありません。

◇5月17日(日)の結果

・LG 4- 9 キウム(チャムシル)

 勝:ヨキッシュ

 敗:チャ ウチャン

・SK 5- 11 NC(インチョン)

 勝:ルチンスキ―

 敗:ペク スンゴン

・KT 9- 2 サムスン(スウォン)

 勝:デスパイネ

 敗:ライブリー

・ハンファ 5- 4 ロッテ(テジョン)

 勝:アン ヨンミョン

 敗:キム デウ

・KIA 4- 6 トゥサン(クァンジュ)

 勝:アルカンタラ

 敗:ブルックス

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事