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元ヤクルト・ブキャナン、7回2安打無失点 8三振を奪って韓国初勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2度目の登板で韓国初勝利のデービッド・ブキャナン(写真:サムスンライオンズ)

13日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

コチョクスカイドームで行われたキウムヒーローズ-サムスンライオンズは、サムスンの先発、デービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)が韓国2度目の先発登板で初勝利を挙げました。

ブキャナン投手はキム・ハソン、イ・ジョンフ、パク・ピョンホ選手ら、代表チームメンバーが並ぶ強力なキウム打線に対し、1回表、2死一、二塁のピンチを招くも、5番パク・トンウォン選手から空振り三振を奪って、初回を無失点で切り抜けました。

すると2回以降のブキャナン投手はカン・ミンホ捕手との相性良く、140キロ台後半の直球とチェンジアップ、カーブとの緩急のバランスも抜群で、2~5回まで三者凡退ピッチングを続けました。

ブキャナン投手は7回101球を投げて散発の2安打、1四球。4番パク・ピョンホ選手から三振を2つ奪うなど、8三振を記録し、中軸打線にはヒットを許しませんでした。

一方、サムスン打線は2回に1点を先制するも、その後はブキャナン投手を援護できないまま試合が進みましたが、ブキャナン投手が降板した後の8回に3点、9回に1点を挙げて5-0として勝利を飾りました。サムスンは連敗ストップ、キウムの連勝は4で止まっています。

◆「ブキャナン投手、韓国生活もオッケー?」

日本で3年間プレーし、韓国にやってきたブキャナン投手。新たな環境でのプレーとなりますが、心強い存在がいます。ともに先発ローテーションを守るベン・ライブリー投手です。

ブキャナン、ライブリー両投手はフィリーズ傘下(リーハイバレー・アイアンピッグス)に在籍していた時のチームメイト。ロッカーも隣だったそうです。

野菜を中心としたヘルシー料理を好むブキャナン投手は、昨年途中から韓国で暮らすライブリー投手から、地元のお店情報も入手したようで、韓国生活に馴染むのに大きな力となっています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

8回表2死、ヒットで出塁した1番パク・コンウ選手に代わる走者として出場。そのままライトの守備に入りました。試合はトゥサンベアーズがロッテジャイアンツに9-10でサヨナラ負けしています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇5月13日(水)の結果

・LG 14- 2 SK(チャムシル)

 勝:イム チャンギュ

 敗:ピント

・キウム 0- 5 サムスン(コチョク)

 勝:ブキャナン

 敗:チェ ウォンテ

・ハンファ 3- 4 KIA(テジョン)

 勝:イ ミンウ

 敗:チャン シファン

・ロッテ 10- 9 トゥサン(プサン)

 勝:キム ウォンジュン

 敗:イ ヒョンボム

・NC 5- 4 KT(チャンウォン)

 勝:イム チャンミン

 敗:イ デウン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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