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試合のメンバー表はどう見る?/リーグワンD1第7節ベスト15【ラグビー雑記帳】

向風見也ラグビーライター
好調ブレイブルーパスのディアンズ(写真提供=JRLO)

 リーグワンの第7節が2月17日から2週間かけてあり、昨季準Vの埼玉パナソニックワイルドナイツと同5位の東芝ブレイブルーパス東京が全勝をキープ。3月1日からは各地で第8節が繰り広げられる。

 12チーム中ブレイブルーパスを含む8チームは、第11節まで休息週なしの5連戦を強いられている。

 ワイルドナイツなど4チームに至っては、約1か月の中断期間中に海外勢との「クロスボーダーラグビー2024」にも参戦している。

 試合の強度が高まるなか、過密日程下にあるわけだ。各クラブの選手層、主力組のコンディション、その時々の用兵が、順位の変動や各節の星取表に影響を与えそうだ。

 一昨季まで2季連続日本一のワイルドナイツでは、ロビー・ディーンズヘッドコーチがこう述べる。

「過去2週間の試合で怪我や疲労のあった選手は休ませたい。一方、(それまでの故障から)戻ってくる選手も数名いる」

 3月2日の第8節では、まもなく引退するフッカーの堀江翔太が今季初先発。ゲームキャプテンを担う。普段スターターのフッカーを務める坂手淳史主将とは出る順番を入れ替える格好か。

 その他、前節で故障退場した選手が欠場も、主軸の入れ替えは最小限にとどめているような。今度戦う静岡ブルーレヴズは、昨季、陣容を大きく入れ替えて臨んできたワイルドナイツをアウェーで倒している。さらに今シーズンに至っては、藤井雄一郎新ヘッドコーチのもと、より攻めがシャープになった。

 いくらワイルドナイツがコンディショニングを考慮したいからとて、次戦へ手綱を引き締めるのは自然か。

 主軸を続投するのはブレイブルーパスも同じ。2日、今季未勝利の花園近鉄ライナーズとぶつかるが、フランカーのシャノン・フリゼル、スタンドオフのリッチー・モウンガといった新加入戦士が7戦連続での先発を果たす。

 昨年はニュージーランド代表としてワールドカップフランス大会のファイナルに出た2人については、プレータイムの調整が必須と見られがちだ。

 しかし、森田佳寿コーチングコーディネーターの説明によると、「選手の負荷については考えていますが、思ったよりも考えなくていい時もあった」。序盤の6試合が休みを挟みながら進行していたとあり、ストレングス部門のスタッフと相談のうえ主軸にゴーサインを出し続けた。今後についてはこうだ。

「5連戦は、少しそういったこと(勤怠管理)を考慮しないといけないとは思います」

リーグワン ディビジョン1 第7節 結果

トヨタヴェルブリッツ 54―7 三重ホンダヒート

埼玉パナソニックワイルドナイツ 24―20 東京サントリーサンゴリアス

三菱重工相模原ダイナボアーズ 53―45  静岡ブルーレヴズ

東芝ブレイブルーパス東京 27―7 横浜キヤノンイーグルス

花園近鉄ライナーズ 19―56  クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

リコーブラックラムズ東京 17―27 コベルコ神戸スティーラーズ

リーグワン ディビジョン1 第7節 私的ベストフィフティーン

1,海士広大(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)…スクラム、接点での圧力。

2,デイン・コールズ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)…40分のみの出場も突進とスクラムでインパクト。序盤で大差をつけた。

3,小鍜治悠太(東芝ブレイブルーパス東京)…突進、パス、タックルで魅了。

4,ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)…コーナーへ駆け戻るバッキングアップが2度。チョークタックル、モールディフェンスが効いた。

5,ブロディ・レタリック(コベルコ神戸スティーラーズ)…攻守に献身。

6,シャノン・フリゼル(東芝ブレイブルーパス東京)…エッジでの好ラン。走者を仕留め、向こうへなぎ倒すタックル。

7,ウィリアム・トゥポウ(トヨタヴェルブリッツ)…ラインアウトのムーブで元バックスらしいオフロードパス。相手をひっくり返すタックルが強烈。

8,ピーターステフ・デュトイ(トヨタヴェルブリッツ)…広範囲をカバーしてタックルを重ねた。

9,アーロン・スミス(トヨタヴェルブリッツ)…チャンスゾーンでは左右に目配せをしながら伸びやかなパスをさばく。丁寧な仕事でスコアをおぜん立て。防御、キックチェイスでも献身。

10,ジェームス・グレイソン(三菱重工相模原ダイナボアーズ)…ロングキックと攻撃システム下での好判断でトライを量産。

11,木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)…強靭さを活かして好突破連発。

12,ダミアン・デアレンデ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…ボールタッチ数を増やす運動量、突進、タックル、自陣でのジャッカル。

13,チャールズ・ピウタウ(静岡ブルーレヴズ)…ボールを殺すタックルを重ねた。

14,桑山淳生(東芝ブレイブルーパス東京)…切れのある走り。キックパスをもらって爆走。

15,チェスリン・コルビ(東京サントリーサンゴリアス)…背走させられた後も球を拾うや鋭いステップで防御をかわす。ピンチの場面では身を挺して巨漢戦士を止めた。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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