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日本代表ジェイミー・ジョセフ、「なぜあの人出す?&出さない?」に答える。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
ともに売り出し中。写真左から長田、福井。(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 ラグビー日本代表は7月22日、北海道・札幌ドームでサモア代表と激突する。20日、出場登録メンバーを発表した。

1,稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…186・116・1990/6/2・45

2,坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…180・104・1993/6/21・33 ◎

3,具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)…183・117・1994/7/20・21

4,ジェームス・ムーア(浦安D-Rocks)…195・110・1993/6/11・13

5,アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京)…195・118・1994/12/7・0

6,ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…195・110・1994/10/13・12

7,姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)…187・108・1994/7/27・25 ◎

8,リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)…189・113・1988/10/7・78

9,流大(東京サントリーサンゴリアス)…166・75・1992/9/4・30

10,李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)…176・85・2001/1/13・6

11,ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)…177・95・1994/4/12・0

12,中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)…186・98・1997/6/11・6

13,ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…187・102・1997/5/2・10

14,松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)…178・88・1993/2/26・47

15,山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)…188・98・1988/6/22・27

16,堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…180・104・1986/1/21・68

17,クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…186・116・1990/10/29・9

18,垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)…180・115・1991/12/19・11

19,ヘル ウヴェ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)…193・120・1990/7/12・16

20,福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…186・101・1999/9/28・0

21,齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)…165・73・1997/8/26・11

22,松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…181・92・1994/5/3・29

23,長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)…179・90・1999/11/25・0

 この試合は環太平洋諸国とのパシフィック・ネーションズカップの初戦で、正規のテストマッチ(代表戦)となる。

 チームはワールドカップフランス大会を9月に控え、6月中旬から浦安で合宿を開始。今月15日まではオールブラックス・フィフティーンとの強化試合を2つ実施し、JAPAN XV名義で実施の初戦は6―38、日本代表と銘打って挑んだ2戦目は27—41とそれぞれ敗れている。

 ワールドカップ本番でもぶつかるサモア代表との一戦。直近のゲームから先発を5名、入れ替え、昨秋のツアーで主力格だったフルバックの山中が今年初出場。かねて「フルバックとして見たい」と言われていた松島は、昨季まで起用の多かったウイングに回った。

 メンバー選考の狙いや試合のフォーカスポイント、これまで出場のない選手の様子について、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが語った。

 以下、共同会見時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

——ワールドカップで対戦するサモア代表との試合です。今回はどんな80分にしたいですか。

「自分たちとしては、いままでのビルドアップのひとつと考えます。オールブラックス・フィフティーンとの試合では満足できる部分もありましたが、1対1のタックル、被ターンオーバーもあった。さほどこのチームで長く戦っていないところもありますので、成長させていかなければいけない部分だと思っています。

 この試合はパシフィック・ネーションズカップの1試合だと見ています。あまり先のことは考えていない。ただ彼らとは16試合戦い、5回しか勝っていない。強いチームが相手。ビッグゲームになると思っています」

——チーム編成の方針について。今後はメンバーを固めるつもりでしょうか。

「パシフィック・ネーションズカップはひとつのトーナメント、またワールドカップへのステップアップとして考えています。

 いま、安定的に起用している選手がいます。

 アマト・ファカタヴァ(今年初選出ながらここまで全試合に先発)は、順調に試合をしている。継続的にプレーして欲しい。

 他の選手も、今回の試合次第で起用していくことがあると思います。気持ちとしては全員、起用したいが、35名いる状況を考えると、彼らがしっかりと自分のプレーを出し、ポジションを掴むことが重要。今回の23名には、サモア代表戦でいいプレーをして欲しいです」

——今回、共同主将は坂手淳史選手と姫野和樹選手です。

「坂手は浦安合宿で怪我をしていましたが、昨季、主将を務めてくれている。今回、機会を与えれば、チームをリードしてくれると思っています。他の選手たちも、彼についていってもらいたいです。

 姫野も先週、すごくいい仕事をした。坂手が堀江翔太と交代してからは、主将としてリードしていくことになるでしょう」

——いまの時期は様々なものをテストするタイミングなのでしょうか。

「新しい選手、若い選手がいます。彼らには機会を与えなければわからない部分がある。テストマッチのプレッシャーがどうなるのかは、テストマッチでしかわからない。

 福井翔大(対オールブラックス・フィフティーン戦では2度先発)は、いい形で進んでいる。ただコーチとしては、いいパフォーマンスを出してもらうこととプレッシャーをかけすぎないことのバランスを取る必要がある。長田智希(3戦連続リザーブ入り)も含め、持っているポテンシャルが高く、未来性がある。私は彼らが試合に出ることには自信を持っています。また彼らは、経験豊富な選手たちと一緒にプレーすることでどんどんよくなると思っています。タフなチームと戦うことでも、成長できるでしょう。またワールドカップへ向かっていくことを踏まえ、いまのような形で選手を起用しています」

——山中選手が先発入りしました。

「自分たちのプランのなかでは、どこかの段階で彼に機会を与える必要があると考えていました。経験が豊富で、キッキングゲーム、ハイボール(捕球)、コミュニケーションが素晴らしい。この機会で(周りとの)コンビネーションを見てみたいです」

——3人目のスクラムハーフである福田健太選手はここまで出番なし。経験を与える必要性はありませんか。

「とてもいい練習をしています。フィットネスもある。スクラムハーフのスキルもある。誰かが怪我をしたらその位置に入れる選手です。ただ、流大は長くこのチームにいて、リーダーとしても活躍してくれます。齋藤直人もそうです。9番(スクラムハーフ)の競争は激しい」

——これまで出番のないワーナー・ディアンズ選手、木田晴斗選手の状況は。今後、出番を得る可能性はどれくらいありますか。

「木田はリーグワンのファイナルで足を怪我して、浦安ではメディカルとともにリハビリを。その後、復帰しましたが、別な怪我、ウイルス感染などで練習ができていません。準備ができていない以上は、今週と来週は難しいかもしれません。

 ワーナーは、浦安合宿の中盤に肩の怪我をしてしまいました。その後、数週間、練習できませんでしたが、いまは戻ってきている。順調に行けば、来週には希望が見えてきます」

 対するサモア代表は、元オーストラリア代表スタンドオフのクリスチャン・リアリーファノら経験豊富なメンバーを擁立。日本代表としては激しい防御と的確なキックでテリトリーバトルを制し、自らが望む位置から軽やかに攻めたい。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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