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イーグルスは「ビビらずに戦える」。ファフ・デクラーク太鼓判。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 ラグビーのリーグワン1部では、5月13日から上位4強によるプレーオフが始まる。

 旧トップリーグ時代から通算して初の出場となる横浜キヤノンイーグルスは、ディフェンディングチャンピオンの埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦する。リーグ戦の直接対決では19―21と迫っているだけに、注目度は高い。

 イーグルスは1日に公開練習を実施し、複数の選手が取材に対応。そのひとりには、ファフ・デクラークもいた。新加入が話題となったスクラムハーフだ。

 南アフリカ代表として、2019年のワールドカップ日本大会で優勝。準々決勝では、初の8強入りを果たした日本代表からトライを奪っている。ここで国内での認知度を高めていた。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

——プレーオフ行きを決めてから試合当日まで、どう過ごしたいと思うか。

「特にいままでと何ら変わりません。プレーオフになるからといって何かを変更したら、それが命取りになります。いつも通りに練習する。今週(5月1日からの約1週間)は自分たちにフォーカスし、翌週(試合の1週間前)は相手にフォーカスしますが、これまでと同じプロセスでシンプルに準備したいです」

——前回ワイルドナイツと対戦した時の手応えと改善点。

「あそこまでの試合内容ができ、ワイルドナイツにも勝てると信じられたのが収穫。またキックがはまっていて、アタックとキックのバランスがいい状態で展開できた。次回は反則をしないこと、相手のキックに対応すること、チャンスを自分たちで仕留めることが大事です」

——勝つ自信は。

「はい。100パーセント」

——仲間へのアプローチは。

「大きな舞台では緊張し、ミスしてしまうのではと焦り、本当にミスしてドツボにはまるというのがよくあるパターン。自分としてもチームとしても落ち着きを持って、フィジカルでも互角に戦う。規律を保つ。プレーオフで戦うのが初めての選手が多いと思う。当日やそれまでの会話で目が泳いでいるな、緊張しているな、というのがわかったら、いつもの試合と変わらないという声掛けをしたいです」

——自身が入る前と今とで、イーグルスは進歩したか。

「前からいる選手や(監督の沢木)敬介さんからも聞いていますが、前のイーグルスには強い相手に対して少しビビってしまうところがありました。強豪相手にもおじけづかずに、ビビらずに戦えるようになりました」

 初めて経験したリーグワンへの所感は、別な場所でこう述べている。

「当初はもっと楽だと思っていたが、実際にはフィジカルで、選手のフィットネスも高く、正直、驚きました。他では見たことがないようなことが起こっていて、興味深いラグビーを楽しませてもらっています。好戦的でタフなリーグ。自分にとってはもってこいです」

 現実を直視してシーズンを重ねてきたいま、「まずパナソニックさんは結束力が強いチーム。ゲームプランの遂行力が高い、チームのシステムを崩さないといけない。素晴らしいシステムがある。まずはそこを崩すことが必要だと思っています」と誓うのである。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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