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リーグワン1部・第14節私的ベストフィフティーン【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
悪ロバチックなトライを決める木田(写真:つのだよしお/アフロ)

 リーグワン1部・第14節は4月7、8、9日にありました。結果は下記。

 サンゴリアス 25―17 スティーラーズ 

 スピアーズ 55―17 ライナーズ

 ヴェルブリッツ 53―5 ダイナボアーズ

 ワイルドナイツ 25―12 ブラックラムズ

 ブルーレヴズ 29―37 ブレイブルーパス

 グリーンロケッツ 17―45 イーグルス

 全16節あるうちの14節目でした。

 すでに上位4強によるプレーオフ行きを決めていたワイルドナイツは、粘って中位を争うブラックラムズから効率的にスコア。わずか10点リードで迎えた風下の後半も首尾よく得点機をものにし、残り17分で20点差として逃げ切りました。

 この週にプレーオフ進出を決めたのはスピアーズ。メンバーを入れ替えて臨み、未勝利のライナーズのスクラムに苦しみながらも快勝。1対1で当たり勝ち、大外にスペースを作る典型的な点の取り方を何度も体現しました。

 3、4位を争うサンゴリアス、イーグルスは、それぞれ攻め込むさなかのエラーで足踏みしながら、着実にエリアを取り、一定の点差をつけ、白星を積み上げました。サンゴリアスでは雨天下で着実に球を保持する布陣、イーグルスでは受け手の選択肢が多い連続攻撃が目立ちました。

 プレーオフ進出にわずかな望みをかけるブレイブルーパスは、ブルーレヴズのロータックルに苦しみながらも組織的な攻めを貫き最後の最後に振り切りました。ラインアウトを制圧できたのも大きかったでしょう。

 序盤戦不振のヴェルブリッツは序盤戦好調のダイナボアーズに快勝。ダイナボアーズは局所的には食らいつきましたが、ヴェルブリッツが掴んだ好機をモールや個人技でものにしました。

 本稿では前節に引き続き、際立った選手によるベストフィフティーンをご紹介します。内訳は以下の通りです。

ワイルドナイツ 5名

サンゴリアス 3名

スピアーズ 2名

ブレイブルーパス 2名

イーグルス 1名

ヴェルブリッツ 1名

ライナーズ 1名

特に際立つ選手は「週間MVP」として無料閲覧エリアでご紹介します。

<週間MVP>

木田晴斗(スピアーズ/先発、フル出場)

 フランカーのトゥパ・フィナウ、インサイドセンターのリカス・プレトリアスといった突進役が1対1の局面をパワー、スピードで制圧するなか、ややワイドにこじ開けられた左タッチライン際のスペースを見事に得点化。4トライを奪った。

 前半10分の自身2本目は、防御の裏へ抜けたスタンドオフのバーナード・フォーリーからオフロードパスをもらい、スワーブでカバー防御を抜き去り約40メートルの距離を走破したもの。

トライシーン以外でも、持ち場と逆の区画で突破を繰り出した。

<第14節私的ベストフィフティーン>

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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