Yahoo!ニュース

アマナキ・レレイ・マフィがNTTコム退団。今季は選手登録せず。【ラグビー雑記帳】

向風見也ラグビーライター
人呼んでフィジカルモンスター。(写真:松尾/アフロスポーツ)

 ラグビー日本代表のアマナキ・レレイ・マフィが所属するNTTコムを退団したと、3月20日、発表された。

 東京・秩父宮ラグビー場で東芝とサントリーが試合をしていたこの日、メディア向けのリリースにかような文言が載った。

「この度、アマナキ・レレイ・マフィ選手との合意により契約が終了となりました。シャイニングアークス初の日本代表選手であり、チームの飛躍にも大きく貢献してくれました。会社・地域のファンの皆様に愛されている選手ですので、これからもラグビー界での活躍を応援し続けていきたいと思います」 

 関西学生Bリーグの花園大から2014年にNTTコムに入るや、持ち前の身体能力を活かしてすぐに日本代表入り。4年に1度のワールドカップも2015年のイングランド大会、19年の日本大会と2大会連続で出た。

 今季は契約こそ継続されながら選手登録はされず、市販の選手名鑑には写真が未掲載だった。チームの内山浩文ゼネラルマネージャーは、諸々の理由を1月4日の地点で「コンディション不良」と説明していた。

 スタッフの1人は「色々な蓄積があった」と言葉を選ぶ。マフィは2018年、長期離脱からカムバックした経緯を持つ。復帰戦後の囲み取材で、記者団の1人から「子どもたちからの歓声が大きかった」と聞かれて「すごく嬉しいですね。皆、心配してくれて。すみません」と応じていた。

 内山は、採用時代にマフィを花園大から発掘。練習に参加させて実力を部内で共有し、加入に運んだ。そのためか、3月中旬時点でこのように述べていた。

「悩んでるんですよね。ずっと彼を守ってきているから」

 今後の現役続行が期待される。 

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

すぐ人に話したくなるラグビー余話

税込550円/月初月無料投稿頻度:週1回程度(不定期)

有力選手やコーチのエピソードから、知る人ぞ知るあの人のインタビューまで。「ラグビーが好きでよかった」と思える話を伝えます。仕事や学業に置き換えられる話もある、かもしれません。もちろん、いわゆる「書くべきこと」からも逃げません。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

向風見也の最近の記事