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渋いオールブラックスに注目。&第2節ベスト15【ラグビー雑記帳】

向風見也ラグビーライター
クボタのクロッティ(写真:松尾/アフロスポーツ)

 2月20日に開幕した国内トップリーグでは、各部の大物外国人選手が期待にたがわぬ活躍ぶり。3月6日の第3節でも、各地で上質なパフォーマンスが待たれる。

 注目されるのはサントリーに加わったスタンドオフのボーデン・バレット、低迷していたNTTドコモを開幕2連勝に導くスクラムハーフのTJペレナラら、きらびやかなパフォーマンスを繰り出すニュージーランド代表戦士か。

 もっともオールブラックスことニュージーランド代表は、黒子役として渋く光る面子も世界に提出する。

 トップリーグにもその代表格はおり、神戸製鋼に加わったウイング兼フルバックのベン・スミスはキック処理やパス後のフォローといった無形の力で豪華戦力を底上げする。

 平時も日本人選手への積極的な声掛けなどが目立つようで、組織の風通しをよくする意味合いでも貴重な戦力となっている。

 兵庫・神戸ユニバー記念陸上競技場での第3節でも14番をつけて先発する。ここでは対する日野も、オーガスティン・プルというニュージーランド代表経験者のハードワーカーをスクラムハーフで起用する。

 職人のオールブラックスと言えば、クボタのライアン・クロッティがインサイドセンターで今季初先発。東京・江戸川陸上競技場でNTTコムと対峙する。

 身長181センチ。一線級のセンターにあっては決して大柄ではないが、ボールを持っている、いないにかかわらず防御を引き付けられるチャンスメーカーだ。朗らかでもある。加入1年目の昨季から、スタッフに「練習中に誰よりも声を出す」と認められる。

 開幕からの2戦は外国人枠の兼ね合いもあってかベンチスタートも、スターターに求められるリクエストに満額回答を示すだろう。

「大きく、強くなくてはダメということではない。賢くやってきました」

<私的第2節ベストフィフティーン>

1、三浦昌悟(トヨタ自動車)…ゲインライン上でタフに前進。タックル。

2、マルコム・マークス(クボタ)…試合序盤に効果的なジャッカル。スクラムを制した。

3、パディー・ライアン(宗像サニックス)…トライを生み出すオフロードパス、スクラムで圧倒。強烈なタックル。

4、ブロディ・レタリック(神戸製鋼)…モールの芯としてトライを演出。パスワーク、絶妙なサポートでのトライも。

5、ローレンス・エラスマス(NTTドコモ)…突進力。

6、大西樹(パナソニック)…ゲインラインを保護するタックルの連続。勝負を決めた試合終盤にはジャッカルで引き締める。

7、クワッガ・スミス(ヤマハ)…キックオフを確保してのラン。ジャッカル。

8、ナエアタ ルイ(神戸製鋼)…5トライ。ランニングスピード。肉弾戦での圧力。

9、TJペレナラ(NTTドコモ)…弾むボールを手中に収め40メートル独走。鋭いサイドアタック。

10、ボーデン・バレット(サントリー)…絶妙なポジショニングからのチャンスメイク。エリア獲得。

11、マロ・ツイタマ(ヤマハ)…ピンチでのジャッカル。力強いラン。

12、立川理道(クボタ)…キックチェイス。好突破。

13、マット・ヴァエガ(三菱重工相模原)…切れと弾力。

14、ベン・スミス(神戸製鋼)…絶妙な位置へ蹴り落されたはずのキックを捕球し、鋭いカウンターアタック。

15、ギリース・カカ(日野)…再三のボールタッチとフットワーク。ロングキック。キックオフ。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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