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日本代表入りを目指す梶村祐介、「僕はずっとぎりぎりのラインで生きている」。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
代表候補が集まるウルフパックでは、おもにアウトサイドセンターでプレー。(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 ワールドカップ日本大会を9月に控えるラグビー日本代表は現在、26選手の隊列でフィジーへ遠征中。8月10日、当地でアメリカ代表とのパシフィック・ネーションズカップ(PNC)最終戦をおこなう。PNCではここまで2連勝中で、8年ぶりの優勝も期待される。

 一方、国内残留組も同月中旬からの網走合宿に備える。そのひとりが、若手センターの梶村祐介だ。

 報徳学園高校3年時に日本代表の練習生となり、一昨季は明治大学ラグビー部の副キャプテンとして大学選手権準優勝を経験。昨季は国内最高峰トップリーグで2連覇中だったサントリーに加入し、開幕節からレギュラーを獲得した。同年には、恵まれたサイズを活かした突破力が買われてテストマッチ(代表戦)デビューも果たした。

 ワールドカップイヤーの今季は、候補合宿や候補選手団による対外試合でアピール。約60名から絞り込まれた42名(追加招集者は除く)で臨んだ宮崎合宿(6月中旬~7月中旬)にも参加したが、PNCに登録の31名からは漏れた。8月5日、大阪で報道陣の取材に応じた。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――PNCに不参加だった宮崎合宿のメンバーは、直近まで宗像でキャンプを張っていたようですね。

「ランニングボリュームのところは(宮崎合宿時と)同じような数値ができていました。(当地の)サニックスのスタッフにとっては負担が大きかったと思いますが、サポートをしてくれました。あまりストレスなく練習できました。本来もう1週間行われる予定だったのですが、そこがなくなった。ここからは自分たちで1週間、準備していきます」

――7月27日からのPNCの試合の分析映像などは、参加していない選手も見られるのですか。

「映像は共有されています。僕たちにというよりは、全体に」

――日本代表の成長をどう見ますか。

「宮崎合宿の成果は出ている。ただ、(自身ら)遠征に行っていない組はゲームタイムが少ないので…」

――フィジー遠征の前に、多少メンバーを入れ替えるという情報もありましたが。

「僕もそう聞かされていたのですが、フィジー代表戦からトンガ代表戦にかけてもメンバーはあまり変わらなかった(初戦と2戦目で大きな入替は見られず)。ですので、僕たちもある程度は(現状を)理解していました。今回、(無中合宿組から)山本幸輝さんが行きました。1人でも追加招集がいたのは、形としてよかったのかなと思います」

――網走合宿まではどう過ごしますか。

「ずっと活動してきた。2週間で(気持ちが)切れることはまずないと思うので、宗像で上げたコンディションを落とさないようにしたい。どれだけ自分を追い込めるか、です」

 試合勘を磨いたり、実戦でアピールしたりできないことについて言及したものの、最後は「どれだけ自分を追い込めるか」と前を向く梶村。大会出場は諦めていない。

――心が折れそうになっても、心が折れないままでいるように映ります。現状をどう捉えていますか。

「これぐらいで折れるようだったら、最初から折れている。僕はずっとぎりぎりのラインで生きているので、それくらいじゃ折れないと思います」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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