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クリスチャン・リアリーファノの「支援」への向き合い方とは。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
会見中のリアリーファノ(著者撮影)。

 ラグビーのオーストラリア代表に選出経験のあるクリスチャン・リアリーファノが、白血病と闘う競泳の池江璃花子へのメッセージを求められた。

 6月1日、東京・秩父宮ラグビー場で国際リーグのスーパーラグビー第16節にブランビーズのキャプテンとして出場。日本のサンウルブズを42―19で下した直後、会見で話した。

 リアリーファノはサントリーの新外国人選手として来日間近だった2016年夏に白血病を患ったが、骨髄移植と長いリハビリを経て2017年夏にスーパーラグビーに復帰。昨季は豊田自動織機にも入り、日本のトップリーグを経験した。

 この日は試合の感想やチーム作りの肝などについても私見を明かし、来季限りでスーパーラグビーを外れるサンウルブズのファンへも謝辞を述べた。

 以下、共同会見時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――きょうの試合は。

「試合をしながら調整していた部分があります。前半はボールを動かすことに時間を割いて、バックスがよくやってくれた。後半はゲームをコントロールできる感覚があったので、モールをよく使うよう…と変わっていったと思います」

――チームをどう成熟させているのか。

「チームとして成長し続けるには、毎試合、毎試合から学ぶことを忘れてはいけません。そのうえで次の試合への準備をする。これはメンバー23名以外も含めた全員が毎日やりたいことです。今季はその様子が見えるのが嬉しいし、それを続けていきたい」

――日本には、あなたと同じように白血病からの復活を目指すアスリートがいます。池江選手へのメッセージがあれば。

「私はまず周りの方のサポートに敬意を持っています。自分がすべきことにフォーカスできたのは、周りのおかげです。周囲の応援が闘病中のモチベーションにもなりました。

 私がその選手へメッセージを言うのなら、強くあり続けてもらい、周りからの応援はいい意味で活用して欲しいということです。私はラグビーコミュニティ内外から支援され、励まされてきて、いまのような成果を得られています。ここは本当に嬉しく思っていますし、周りに感謝しています。自分は本当に幸運だった。日本のファンだけではなく、すべての人に感謝をしたい気持ちです」

――今年は日本でワールドカップがあります。オーストラリア代表入りへの思いは。

「日本でワールドカップがあるのは認識していますし、オーストラリアの選手は皆そこを目指しています。選手は、ワラビーズがワールドカップで少しでもいい成績を上げることを目標にしています。ただ、いまはワールドカップのことをそこまで考えていません。100パーセントブランビーズに集中する。いま楽しめているので、残りの試合にフォーカスしたいです。

 この国でワールドカップがあることについてさらに言えば、きょうのお客様を見て日本のラグビーファンは本当に素晴らしいと肌で感じられました。ここで秋にワールドカップがあればもっと盛り上がるのではと期待できますし、日本の大会に来た選手は楽しめるだろうとも思います」

 臨席したジム・マッケラーヘッドコーチもサンウルブズのファンの温かさについて言及していた。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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