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サンウルブズのリアキ・モリ、日本代表のボスとは会いましたか?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
相手のパワーをパワーで跳ね返せる。(写真:アフロ)

 身長198センチ、体重118キロの愛称「モンスター」が、日本でのプレー先も決めた。15日、単独取材で決意を新たにした。

 国内最高峰トップリーグへの昇格を目指すトップチャレンジ加盟の日野自動車は、11月3日、ニュージーランド出身のリアキ・モリの獲得を発表。27歳のモリは昨季から日本のサンウルブズに加わり、国際リーグのスーパーラグビーでプレーしていた。

 今季は開幕からロックのポジションに入り、第3節でマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど活躍も、脳震盪で途中離脱。ファンからは国内居住3年以上が経過した際の日本代表入りも期待されていただけに、去就に注目が集まっていた。

 以下、単独取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――日野自動車入りを決めた経緯は。

「昨年(2016年)、ニュージーランドへ帰っていた時、ある方から『スペシャルなチームだ』と話を聞きました。(入団は)とても簡単な決断でした」

――2勝に終わった昨季のサンウルブズについては。

「勝てる試合を落としてしまいましたが、来季はもっといいシーズンを送れます。2年目の若いチームとしては成功だったと言えるのではないでしょうか。(自身の脳震盪は)すごく残念でしたが、仕方がない。その後も少しでもチームをサポートしようとしていました」

――日本でずっとプレーし、いずれは代表入りも期待されます。

「最初は、そこまで長く日本でプレーするとは思っていませんでした。ただ、色々な場所を回って知らない文化に触れて、日本の代表でやりたいと思うようになってきました」

――日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチと会話は。

「個人的なことなので話せません。色々とありますが、チームにとってベストなパフォーマンスをしたい」

――日野自動車では。

「コンタクト、フィジカルで頑張る。いままで通り、自分の役割を果たしたいです」

 日野自動車の首脳陣曰く、日本でのプレー先を発表したモリは、復帰に慎重な構え。チームは今年度から新設されたトップチャレンジリーグのファーストステージで現在、開幕5連勝中で8チーム中2位。19日に九州電力戦(東京・駒沢陸上競技場)、25日にホンダ戦(愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)へ挑み、12月からは1位チームが自動昇格できるセカンドステージへ参戦する。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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