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ワールドカップ・スコットランド代表に大敗の日本代表エディー・ジョーンズHC【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
「方向性は悪くない」(ジャパンの某選手)も、完敗。(写真:ロイター/アフロ)

ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会に臨む日本代表は、23日、グロスター・キングスホルムスタジアムでスコットランド代表との予選プールB第2戦をおこない、45―10で大敗した。攻め込んでのミスがかさみ、終盤の大量失点を引き起こした。

19日には過去2回の優勝を経験した南アフリカ代表を34-32で下していたが(ブライトンコミュニティースタジアム)、2連勝はならなかった。次戦は10月3日、ミルトンキーンズ・スタジアムmkでサモア代表とぶつかる。

以下、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)の一問一答。

――試合の感想。

「前半、終わった時には勝てるかなと思っていました。タックルもいい。セカンドマン(接点への援護)もいい。敵陣22メートルラインを目指して冷静に進めてチャンスをものにすれば…。相手は、パスを俊敏に回すことができた。

我々は強いチームです。ただ、後半はうまくいかなかった。今日はちょっと、力が十分じゃない」

――短い試合間隔だった。

「言い訳はできない。スコットランド代表が後半、よくやりました。もっとも、きょうよりもいい出来じゃなかったことは事実。ベストを尽くすしかない。

集中できなかったわけではない。きょうもよかったところはあった。ただ、きちっとしたプレー、作戦を実践できなかった」

――ランナーとして力を発揮していたナンバーエイト、アマナキ・レレイ・マフィ選手が後半初頭、負傷退場。状態は。

「才能ある選手。明らかに、スコットランド代表を苦しめていましたね。いま、検査をしています。彼は8か月前に左股関節を脱臼骨折をしている。今回はそことは違う個所を痛めているようですが」

――スコットランド代表は、南アフリカ代表に勝てるか。

「何をお伺いになりたいのですか? 南アフリカ代表は、苦しむと思います。次は我々とやった時のスタメンを大きく変えるでしょう。違うチームで行きます」

――予選プールBは混戦模様。

「サモア代表戦では大きなチャレンジが待ち受けています。(笑みを浮かべ)これから殴り合って、ヒートアップして、前進していきます」

――それにしても、中3日という試合日程は…。

「それは、テレビ放映のせいです。私はいちコーチです」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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