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「まずチーム」7人制日本代表・レメキ ロマノ ラヴァ、東京セブンズ2日目談話【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター

7人制ラグビーの各国代表がシーズンを通して世界を転戦するセブンズワールドシリーズの第7ラウンド、東京セブンズが秩父宮ラグビー場でおこなわれた。

シリーズへの常時参戦が可能なコアチームの一角である男子7人制日本代表は、4月4日の大会1日目、アルゼンチン代表、サモア代表、フランス代表との4チームからなる予選プールDを1勝1敗1引き分けで終え、同シリーズで15年ぶりの8強入りを決めた。レメキ ロマノ ラヴァは2日間で4トライを挙げ、坂井克行主将からもこう称えられた。

「フィニッシャーでもありペネトレイター。一番の強みはトライを取りきる力。日本語も流暢で、チームの盛り上げ役にもなってくれている」

大会2日目の5日は、上位8強によるカップトーナメント準々決勝でフィジー代表に5-41で完敗。その準々決勝の敗者同士によるプレート準決勝では、スコットランドに5-14で屈している。

結局、これで同シリーズのポイントを17に伸ばし、14位のポルトガルに8差と迫った。以後のスコットランド大会(5月9~11日)、イングランド大会(16~18日)を終えた段階でコアチーム中最下位だった場合は、同チームから降格する。

以下、スコットランド代表戦後のレメキの一問一答。

――2日間を振り返って。

「スコットランド代表戦は、ボールを持って前に出る自分のプレーができていなかったから…。ミスばっかりだった」

――特に前半、ボールを触れなかった。

「僕もそう思ってる。ゲームプランとしては、ウイングの位置に立ってフリーランニング、勝負、そこからオフロードパスか、目の前が空いていたらトライを…と考えていたけど」

――(当方質問)完敗したフィジー代表戦の感想、その後の切り替えについて。

「フィジーが、すごかった。キックオフからボールが獲れなくてきつかった。でも、終わってからすぐに『スコットランドに勝てばベスト5』と切り替えて、それができると思っていたけど…」

――コアチーム残留争いについて。

「次の2つの大会でベスト8に行けば、と。全然、いける。(課題は)小さいところだけ。ミスとか、コミュニケーションとか。次はベスト8も、ベスト4も狙う」

――(当方質問)今後のご自身のパフォーマンスについて。

「もっとチャンスメークを。ワイド、ワイドにボールを振るだけでは(相手の)ディフェンスが簡単だと思う。そこで、(自身が)縦に勝負する」

――(当方質問)昨日、「自分はキーマンじゃない。チームマンだ」と仰っていました。

「(笑みを浮かべ)最初はチームのプレーを、と。そのチームプレーのなかでいいパフォーマンスができたら、と考えている。いつも、いつも」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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