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リスクヘッジ論考。「3−2」型のビルドアップ流行と「2−3」型のカウンター対策。

森田泰史スポーツライター
(写真:ロイター/アフロ)

「リスク」とは、何だろうか?

辞書を引くと、こう出る。「危険の生じる可能性」「危険度」「結果を予測できる度合い」「予想どおりにいかない可能性」。なるほど、その通りだ。

フットボールの世界で、リスクを冒すとは、端的に言えば攻撃に人数を掛けることだろう。あるいは3ライン(DF/MF/FW)を押し上げ、そもそものライン設定を高くする、というアプローチもある。

一方で、リスクヘッジ、リスクマネジメントというのは、そのリスクの程度のコントロールを意味する。これまた端折って言ってしまえば、攻撃しながら守備を考える、ということだ。

写真:ロイター/アフロ

スペイン語では『vigilancia ofensiva(ビヒランシア・オフェンシバ)』という。英語では『rest defence』だ。

前者は「攻撃時の警戒」で、後者は「余りのディフェンス」である。日本で伝えられているところでは、後者、つまり英語のニュアンスに近いのではないだろうか。

さて。御託が過ぎた。本題に入ろう。

■流行のビルドアップ

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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