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藤井聡太竜王、NHK杯で初のベスト8進出なるか? 1月15日、佐藤天彦九段戦放映

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月15日。第72回NHK杯将棋トーナメント3回戦、藤井聡太竜王(20歳)-佐藤天彦九段(34歳)戦が放映されます。

 今期本戦トーナメント。藤井竜王は2回戦で伊藤匠五段に勝っています。

 一方、佐藤九段は2回戦で三浦弘行九段に勝ちました。

 通算勝率は8割を超え、各棋戦ですさまじい勝ちっぷりを見せている藤井竜王。しかしNHK杯はこれまで、比較的相性がよくなかったようで、ベスト8進出の経験はまだありません。

 佐藤九段は2016年度、20年度と2回ベスト4進出。両者ともに初優勝を目指しての戦いとなります。

 公式記録上、両者のこれまでの対戦成績は、藤井6勝、佐藤1勝です。

 今年度、棋王戦で3局、A級順位戦で1局、そしてNHK杯で1局と、何度もぶつかりあう両者。本局はどのような戦いとなるでしょうか。

 NHK杯の対局は基本的に、事前に収録されています。

 本局がちょうど放映される頃、藤井竜王は朝日杯本戦1回戦で阿久津主税八段と対戦します。

 2007年度に朝日杯が始まって以来、銀河戦、日本シリーズ、朝日杯、NHK杯のトーナメント制早指しの4棋戦ですべて優勝しているのは、羽生善治九段と渡辺明名人の2人です。

 藤井竜王は今期NHK杯で優勝すれば、4棋戦すべてで優勝を経験することになります。

 また今年度、すでに銀河戦と日本シリーズで優勝している藤井竜王。さらにNHK杯、朝日杯も優勝し、同一年度で4棋戦すべてを制すると、史上初の快挙となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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