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銀河戦決勝に進むのは藤井聡太竜王(20)か? 豊島将之九段(32)か? 12月20日、準決勝放映

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 12月20日、銀河戦準決勝・藤井聡太竜王(20歳)-豊島将之九段(32歳)戦が放映されます。

 藤井竜王はHブロックで高見泰地七段に勝って決勝トーナメント進出。中村修九段、永瀬拓矢王座に勝ってベスト4に進出しました。

 豊島九段はDブロックで勝ち残りをかけ、羽生善治九段と対戦。形勢が何度も揺れ動く大熱戦の末、最後は豊島九段が詰将棋のような鮮やかな筋で羽生玉を詰ませました。

 決勝トーナメント1回戦では、星野良生五段を相手に敗勢に陥りながら、粘って千日手に持ち込みます。指し直し局もまた大苦戦に陥りましたが、最後は逆転で勝利を収めています。

 2回戦では糸谷哲郎八段を相手に序盤から乱戦となり、銀得の成果を得てリード。粘る糸谷八段を振り切っています。

 これまでに公表されている両者の対戦成績は藤井18勝、豊島11勝です。

 本棋戦では2019年、ブロック最終戦で当たり、豊島現九段(当時名人)が勝っています。

 豊島九段は決勝トーナメントも勝ち抜いて、優勝を飾っています。

 藤井竜王、豊島九段はともに、今期あと2勝で2度目の優勝となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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