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「静かに見守りたいと思います」里見香奈女流四冠の棋士編入試験を応援する蛸島彰子女流六段コメント

松本博文将棋ライター
2018年、現役最後の対局に臨む蛸島彰子女流六段(撮影:筆者)

初代女流名人・蛸島彰子女流六段「(里見香奈女流四冠が編入試験を受けると聞いて)そうでしたか・・・。聞いたこちらの方が緊張してきました(笑)。どうお答えしたらいいのでしょう。本当に素晴らしい。本当に応援したいです。1か月前、里見さんが棋士編入試験を受けられる成績を取られたとき、将棋を指す女性がまた一歩階段を上ったような気がしていました。それから試験を受けるか受けないかは、里見さんご自身が決められることでした。どちらを選ばれても、その進まれる道を応援したいと思っていました。里見さんは常に前向きにものごとを考えて進んでいかれる。素晴らしいですよね。それをまず感じました。女流棋士制度が発足して、そろそろ五十年になります。その前から『将来、女性は棋士になれると思うか』と尋ねられた際には『はい、限界はないと思います』とお答えしていました。それからの五十年はあっという間な気もするし、長かったような気もします。でも、五十年前に思ってお答えしたことは、いまでも変わりません。それがだんだん現実に近づいてって、うれしいですよね。結果よりも、前向きになって進んでいくことが大切だと思います。里見さんは常に『将棋を強くなるために』っていう発言をされてらっしゃいますからね。『好きな将棋を一生懸命やりたい』という言葉が、とても印象に残っています。私はいまでも、里見さんの棋譜を見て勉強しています。里見さんが楽しんで真剣に指される将棋を観戦できるのは、私も楽しみです。里見さんが願われているように、静かに見守りたいと思います」(蛸島女流六段・談)

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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