Yahoo!ニュース

藤井聡太竜王(19)記録4部門でトップに! 勝率は8割超えで伊藤匠新五段(19)とハイレベル大接戦!

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2021年度の全対局を終えた藤井聡太竜王(19歳)。公式戦は64局戦って、52勝12敗(勝率0.813)という成績を残しました。

 記録4部門のうち、勝率1位を走っていた伊藤匠新五段。C級2組を勝ち抜いて、C級1組への昇級を果たしました。

 しかし3月15日におこなわれた王位戦リーグにおいて、伊藤五段は近藤誠也七段に逆転負けを喫しています。

 この結果、伊藤五段の今年度成績は43勝10敗(勝率0.811)となりました。

 藤井竜王は勝率部門でも1位に浮上。記録4部門すべてでトップに立ちました。

 もし藤井竜王が記録4部門を制覇すれば、2017年度以来2回目の快挙達成となります。

 今年度も残り半月。伊藤五段は対局がついて勝てば、また勝率1位に返り咲く可能性を残しています。

 参考までに、以下は30年前、1991年度の記録4部門です。現在の年齢からちょうど30を引くと、森内俊之五段や羽生善治棋王らは当時21歳。ここに名を連ねた若手棋士たちのその後の活躍は、周知の通りでしょう。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事