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将棋日本シリーズ初優勝目指す藤井聡太三冠(19)と永瀬拓矢王座(29)11月3日、準決勝で対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月3日。愛知県名古屋市・ポートメッセなごやにおいて第42回将棋日本シリーズ・JTプロ公式戦準決勝、藤井聡太三冠(19歳)-永瀬拓矢王座(29歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 対局がおこなわれる愛知県名古屋市は、同県瀬戸市出身の藤井三冠にとっては「ホーム」とも言えるところです。

 豊島将之JT杯覇者(竜王)、渡辺明名人、藤井三冠、永瀬王座という、いわゆる「四強」がベスト4に残った今期。反対の山の準決勝・豊島-渡辺戦は相入玉となり、215手で豊島JT杯が勝ちました。

 本局の勝者は11月21日におこなわれる決勝で豊島JT杯と対戦します。もし豊島-永瀬戦となれば、2年連続で同じカードです。

 藤井三冠と永瀬王座は本棋戦、まだ優勝の経験はありません。

 藤井三冠と永瀬王座の過去の対戦成績は、藤井6勝、永瀬1勝です。

 直近では両者は竜王戦挑戦者決定三番勝負を戦い、藤井二冠(当時)が2連勝で制しています。

 永瀬王座は2020年10月26日、王将戦リーグにおいて、後手番で藤井二冠(当時)勝ちました。実はこのとき以来、現在まで1年と少し経ち、後手番で藤井現三冠に勝ったのは他に豊島竜王(2021年6月王位戦第1局)だけという、驚異的なデータが残されています。

 藤井三冠の今年度成績は36勝7敗(勝率0.837)です。

 永瀬王座の今年度成績は19勝12敗(勝率0.613)です。

 藤井三冠と永瀬王座は11月24日、王将戦リーグ最終戦でも戦います。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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