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「考えてもわからないところが多かった」「判断力まだ足りない」竜王戦第3局勝利、藤井聡太挑戦者コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太挑戦者「(角換わり早繰り銀の将棋で)△4四銀から△3六歩と積極的に動いて来られて・・・。それに対してどう対応すればよいかわからなかったです。本譜は中段の飛車を目標にされる展開になってしまって、うーん、そうですね、少し苦しくしてしまったのかなと思って指していました。(1日目、39手目)▲2四歩の突き捨てが通るかどうかもわからなかったんですけど・・・。▲2四飛車△2三歩でこちらも(1日目終わり、45手目)▲3四飛車としたんですけど、なんかそこから少し後手を引くような形になってしまったというか。▲2六飛車と引くかなにか、違う手の方がよかったかもしれないと思います。(2日目、59手目)▲3一銀から▲2二角と打って・・・。自信はなかったですけど、少し飛車がさばける形が出てきたので、楽しみがあるのかな、と思っていました。(75手目)▲8四桂から▲7二桂成が間に合う形なら攻め合いに持ち込めるので、そのあたりはなにか手段がありそうかなと思って考えていました。今回、福島を訪れるのは初めてで。(中略)こうして、今回福島で対局させていただいて、地元の方にも歓迎していただいてありがたく思っていますし。前夜祭や大盤解説会にも地元ファンの方にお越しいただいて、ありがたく思っています。(七番勝負は3連勝となったが)本局、考えてもわからないところが多くて、そのあたり、判断力というのがちょっと、やっぱり、まだまだ足りないのかなと思ったので、第4局までに少しでも修正していい状態で臨めればと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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