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羽生善治九段(50)ダントツの847! 藤井聡太三冠(19)早くも194! 公式戦勝ち越し数

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 羽生善治九段(50歳)の通算成績は1485勝638敗(2021年9月16日公開分)。通算勝率は0.6995で、35年の長きに渡ってキープしてきた7割台を切ったことになりました。

 改めて言うまでもないことですが、デビュー以来、それだけの長期間、高勝率を維持していた事実は驚異的です。

 現役棋士で300局以上指して勝率7割以上の棋士は、永瀬拓矢王座(勝率0.7098、406勝166敗)の他にいません。

 羽生九段は35年連続で勝ち越しという大記録も継続中です。

 羽生九段はその間に着々と勝ち越し数を積み上げていったことになります。今年度はここまで4勝9敗と負け越しですが、それでも通算勝ち越し数はなんと847。他の1000勝以上をあげているレジェンドクラスの棋士を含め、歴代1位の数字です。

 一方、新時代の旗手である藤井聡太三冠(19歳)は現在239勝45敗(勝率0.8415)という成績です。

 藤井三冠の勝ち越し数は194。これは現役棋士中、19位の数字です。

 デビュー以来、そろそろ5年目を迎える藤井三冠。この先も変わらぬペースで白星を重ね続けていくのでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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