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「竜王戦という最高峰のタイトル戦で挑戦できることはとても光栄」藤井聡太二冠(19)コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太二冠「(先手番で相掛かりを選び)乱戦模様で判断が難しい将棋だったかな、と思います。(34手目)△7四飛車と引かれた局面で(昼食休憩をはさみ1時間18分)長考して。なにか攻めていく手も考えたんですけど、少し成算が持てなかったので。▲4八玉ではあまりうまくいっていないかもしれないな、と思いながら指していました。そのあと・・・うーん、よくわからなかったです。ただ(39手目)▲6五飛車から▲8三角と打って、少しこちらの玉が、早逃げしたのが活きる展開になってきたのかな、というふうには思いました。▲4八玉のところは手が広いと思ったんですけど、ただ、すぐに攻めていく手がうまくいくかどうか、少し判断がつかなかったです。(61手目)▲6五桂からけっこう手順に攻めが続く形になったので、少しそのあたりで指しやすくなったかと思いました。竜王戦という最高峰のタイトル戦で挑戦できることはとても光栄だなというふうに思います。王位戦の反省をふまえて、いい内容にしていければなと思います。(王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負、竜王戦七番勝負で、豊島将之竜王と「十九番勝負」になるが)2日制の8時間ということで王位戦と同じ条件になるので、王位戦でうまくいかなかったところを修正してのぞめれば、というふうには思ってます」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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