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藤井聡太王位(19)先手番キープで防衛か? 豊島将之挑戦者(31)カド番しのぐか? 王位戦第5局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 8月24日・25日。徳島県徳島市・渭水苑においてお~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第5局▲藤井聡太王位(19歳)-△豊島将之竜王(31歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 第4局は藤井王位が勝ちました。

 七番勝負はここまで藤井王位が3勝1敗。あと1勝で王位防衛となります。

 両者のこれまでの対戦成績は豊島9勝、藤井6勝です。

 藤井王位に3番勝ち越している棋士は、豊島挑戦者の他にはいません。

 直近の叡王戦第4局は、先手番を持った豊島叡王が完勝を収めました。

 叡王戦五番勝負はここまで先手番の側がすべて勝っています。

 王位戦第5局、まずは先手番の藤井王位がどのような作戦を取るのかが注目されます。

 藤井王位の今年度成績は、22勝5敗(勝率0.815)です。

 豊島挑戦者の今年度成績は9勝8敗(勝率0.529)。そのうち対藤井戦は3勝5敗です。

 将棋史上1勝3敗から3連勝での逆転は4回しかありません。しかし王位戦では2009年、深浦康市王位(現九段)が3連敗から4連勝という大逆転を達成しています。

 本局の立会人を務めるのは深浦康市九段です。

 王位戦七番勝負も、いよいよ大きな山場に差し掛かりました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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