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叡王戦挑戦者決定戦に進出するのは藤井聡太二冠か? 丸山忠久九段か? 6月22日、本戦準決勝

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 6月22日。東京・シャトーアメーバにおいて第6期叡王戦本戦トーナメント準決勝・藤井聡太二冠(18歳)-丸山忠久九段(50歳)戦がおこなわれます。

 勝者は挑戦者決定戦に進出。斎藤慎太郎八段(28歳)-佐々木大地五段(26歳)戦(6月16日予定)の勝者と対戦します。

 藤井二冠は今期叡王戦、段位別予選・八段戦を突破。本戦1回戦で行方尚史九段、2回戦で永瀬拓矢王座に勝っています。

 丸山九段は九段戦を突破。本戦1回戦で青嶋未来六段、2回戦で木村一基九段に勝っています。

 藤井二冠と丸山九段は昨年の竜王戦本戦で対戦。丸山九段が千日手指し直しの末に藤井二冠を降しました。

 丸山九段は今期叡王戦、ベスト4に残った棋士の中では最年長。五十代でのタイトル挑戦となれば、大変な快挙です。

 改めて、藤井二冠の今年度成績と予定を見てみましょう。

 藤井二冠は6月、棋聖戦五番勝負と王位戦七番勝負の防衛戦をたたかいます。

 叡王戦はあと2勝すれば豊島将之叡王との五番勝負が加わります。

 さらにはこれから竜王戦本戦も控えていて、スケジュール表のどこかには、山崎隆之八段との対戦も入ってきます。

 過密日程はトップクラスの棋士の宿命。そうした中で、藤井二冠はこの夏、どれだけの成績を残すことができるでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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