５月24日。大阪・関西将棋会館においてお～いお茶杯第62期王位戦・挑戦者決定戦、豊島将之竜王（31歳）－羽生善治九段（50歳）戦がおこなわれます。

　勝者は藤井聡太王位（18歳）への挑戦権を獲得します。

　現代将棋界を代表する両雄。どちらが挑戦者に名乗りをあげても、今期王位戦七番勝負が将棋史上に特筆すべきシリーズとなることは間違いありません。

　豊島竜王の今年度成績は２勝２敗（勝率0.500）です。

　王位戦リーグ紅組では最終戦では片上大輔七段に勝ち、４勝１敗で優勝しました。

　羽生九段の今年度成績は３勝２敗（勝率0.600）です。

　王位戦リーグ白組最終戦では佐々木大地五段に勝ち、こちらもやはり４勝１敗で優勝が決まっています。

　本局３日前の５月21日。羽生九段は木村一基九段に勝ち、竜王戦本戦進出を決めました。

　もし羽生九段が竜王戦本戦を勝ち進めば、２年連続で豊島竜王－羽生挑戦者の七番勝負となります。

　両者は過去に40局対戦し、羽生九段18勝、豊島竜王22勝という成績が残されています。

　羽生九段と40局以上対戦している棋士は13人。そのうち勝ち越しているのは豊島竜王ただ１人です。

　本局の対局開始時刻は10時。持ち時間は各４時間。昼食休憩をはさんで、通例では夜に決着します。

　一足早く開幕するヒューリック杯棋聖戦五番勝負では、渡辺明名人が挑戦者としてリターンマッチに臨みます。