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青嶋未来六段(26)竜王戦5組優勝&本戦進出決定! 中飛車穴熊で池永天志五段(28)に快勝

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 4月26日。東京・将棋会館において第34期竜王戦5組ランキング戦決勝▲青嶋未来六段(26歳)-△池永天志五段(28歳)戦がおこなわれました。

 10時、青嶋六段先手で対局開始。青嶋六段は中飛車から穴熊に組みました。対して池永五段は居飛車で銀冠に構えます。

 池永五段は金を中段に繰り出して動いていきました。池永五段が押さえ込みをはかろうとするのに対して青嶋六段はさばきに出ます。青嶋六段はこの戦型のエキスパート。うまい指し回しで、次第に優位を築きました。

 池永五段は穴熊の急所である端1筋から反撃します。対して青嶋六段は丁寧に受け、逆転を許しません。

 107手目、青嶋六段は池永陣を受けなしに追い込みます。20時1分、池永五段投了。青嶋六段の5組優勝が決まりました。

 青嶋六段にとっては5年ぶりの本戦出場。初戦では6組優勝者と対戦します。

 青嶋六段は竜王戦参加1期目の2016年、6組で優勝。本戦でも豊島将之七段(現竜王)に勝つなど、3勝をあげる快進撃を見せました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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