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羽生善治九段(50)叡王戦予選で勝ち上がり生涯のライバル森内俊之九段(50)と138回目対戦決定

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 3月7日。東京・将棋会館において第6期叡王戦段位別予選・九段戦において▲三浦弘行九段(47歳)-△羽生善治九段(50歳)戦がおこなわれました。

 振り駒の結果、先手は三浦九段。10時に対局が始まり、戦型は相掛かりとなりました。

 53手目。三浦九段は角桂交換の駒損ながら飛車を成り込む決戦策に出ます。羽生九段は落ち着いて対応し、反撃。形勢は羽生九段優勢となりました。

 羽生九段はゆるまず、一気呵成に寄せ切って、11時49分、76手で快勝を収めました。

 羽生九段と三浦九段の通算対戦成績は、羽生九段37勝、三浦九段10勝となりました。

 羽生九段は九段予選準決勝に進出。生涯のライバル森内俊之九段(50歳)との138回目の対戦が決まりました。

 羽生九段と森内九段は直近では今年1月、棋聖戦二次予選で対局。森内九段が勝っています。

 

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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