１月13日。東京・将棋会館においてＡ級順位戦７回戦▲豊島将之竜王（４勝２敗）－△三浦弘行九段（１勝５敗）戦が始まりました。

　昨日は成績トップの斎藤慎太郎八段が白星を伸ばしました。

　前名人の豊島竜王は現在まで２敗。斎藤八段を追って名人挑戦権を争う立場です。

　一方の三浦九段は今期不振。残留を目指しての戦いが続いています。もし今期Ａ級にとどまれば、通算20期達成となります。

　両者の過去の対戦成績は三浦５勝、豊島16勝。豊島竜王が大きく勝ち越しています。

　現在の席次はタイトルホルダーである豊島竜王が上位。ただし順位戦の対局場は席次は関係なく、そのクラス参加者の遠征数が均等になるように調整されます。本局は関西所属の豊島竜王がアウェイの東京へと移動しました。

　本日のＡ級７回戦のもう１局、▲佐藤天彦九段（３勝３敗）－△菅井竜也八段（３勝３敗）戦は佐藤九段が大阪に移動して、関西将棋会館でおこなわれています。こちらは敗れた方が名人挑戦の可能性がなくなります。

　順位戦はあらかじめ先後は決まっていて、豊島竜王先手。作戦家の三浦九段は後手番で横歩取りに誘導しました。

　32手目。三浦九段は昼食休憩をはさんで１時間を使い、桂を跳ねました。ここからは互いに時間を使い合っての長い中盤戦となるかもしれません。

　▲佐藤天－△菅井戦は振り飛車党の菅井八段が居飛車で戦っています。

　Ａ級順位戦の持ち時間は各６時間。昼食休憩、夕食休憩をはさんで、通例では夜遅くに決着します。昨日のＡ級は深夜０時20分に終局しました。

　名人戦七番勝負で挑戦者を待ち受ける立場の渡辺明名人（棋王・王将）は現在、王将戦七番勝負の防衛戦が始まったところ。第１局は永瀬拓矢挑戦者に快勝し、充実した様子を見せています。