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渡辺明王将(36)防衛か? 永瀬拓矢挑戦者(28)奪取か? 1月10日、王将戦七番勝負開幕

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月10日・11日。静岡県掛川市、掛川城・二の丸茶室において第70期王将戦七番勝負第1局、渡辺明王将(36歳)-永瀬拓矢王座(28歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 現在の将棋界は渡辺王将(名人・棋王)、豊島将之竜王(叡王)、藤井聡太二冠(王位・棋聖)、永瀬拓矢王座の4人がタイトルを分かち持つ「4強」の時代と言われています。

 渡辺王将は現棋界の第一人者。王将位は通算4期保持しています。

 渡辺王将はタイトル通算26期。あと1期で谷川浩司九段(通算27期)と並びます。

 永瀬王座は今期が王将戦リーグ初参加。そして初挑戦を決めました。

 充実著しい両雄が対峙する今期七番勝負。まさに頂上を争うにふさわしいカードとなりました。

 両者の過去の対戦成績は渡辺10勝、永瀬3勝。渡辺王将が大きく勝ち越しています。

 王将戦七番勝負は2日制で、持ち時間は各8時間。

 対局開始時刻は9時。第1局の先後は振り駒によって決められます。

 記録係は現役最年少棋士の伊藤匠四段(18歳)です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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