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遅咲きのオールドルーキー今泉健司四段(46)五段昇段まであと2勝 6月1日連勝で達成の可能性あり

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 今泉健司四段(46歳)が五段昇段まであと2勝と迫っています。

 今泉さんは2014年にプロ編入試験に合格。2015年4月、現代将棋界史上最年長となる41歳で四段に昇段しました。

 今泉四段のプロ棋士生活は今年で5年目。2018年NHK杯では史上最年少四段昇段の記録を持つ藤井聡太七段と対戦して勝利を収めるなど、活躍を続けてきました。

 現在までの通算成績は98勝76敗(勝率0.563)。あと2勝で通算100勝に達し、昇段規定をクリアして五段昇段が決まります。

 6月1日。今泉四段は大阪・関西将棋会館において第92期ヒューリック杯棋聖戦一次予選1回戦で星野良生四段(31歳)と対戦します。対局開始は10時。持ち時間は各1時間です。

 今泉さんはアマの立場でプロ編入試験五番勝負に臨んだ際、星野四段と対戦しています。結果は今泉さん勝ちでした。

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 今泉さんがプロとなってからは、今泉四段3勝、星野四段2勝。最近の2020年3月、C級2組最終戦では星野四段が勝っています。

 今泉-星野戦の勝者は14時からおこなわれる2回戦に進み、竹内雄悟五段-出口若武四段戦の勝者と対戦します。

 今泉四段は6月1日中にもし2連勝できれば、同日付で五段昇段となります。

 プロ編入という点では今泉四段の先輩となる瀬川晶司さんは、2005年11月に四段に昇段した後、2012年8月に通算100勝目をあげて五段昇段。そこからさらに120勝を積み重ね、2018年に六段に昇段しています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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