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名人戦七番勝負が開幕する前にA級順位戦始まる 6月2日▲佐藤康光九段(50)-△広瀬章人八段(33)

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 例年4月に開幕する名人戦七番勝負は、コロナ禍の影響でまだ始まっていません。

 一方で緊急事態宣言の下でも、東西の将棋会館において、長距離移動をともなわない棋士同士の対局は続いています。

 順位戦は例年6月に開幕します。A級ではまず6月2日、▲佐藤康光九段(50歳)-△広瀬章人八段(33歳)戦がおこなわれることが発表されました。

 両者は過去に13回対戦して、佐藤8勝、広瀬5勝。

 直近の前期A級7回戦では佐藤九段が勝っています。

 A級以上在期数は、佐藤九段は24期(名人2期を含む)。広瀬八段は7期です。

 ところで第3回AbemaTVトーナメント(団体戦)は、チーム康光の実績が圧倒的と評判です。

 谷川浩司九段(1333勝)、佐藤康光九段(1047勝)、森内俊之九段(919勝)の通算勝数を足せば3299勝となります。

 A級以上在期数は谷川九段(32期)、佐藤九段(24期)、森内九段(22期)で合計78期。そちらの記録もまた、圧倒的です。

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将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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