新型コロナウイルス感染拡大のため、三段リーグ開幕延期決定
4月7日。将棋連盟は第67回(2020年度前期)三段リーグの開幕延期を発表しました。
今期三段リーグは4月18日に開幕の予定でした。しかし新型コロナウイルス感染拡大が続く現在、多くの奨励会員は不安を抱えていたものと思われます。ネット上では現役三段、三段リーグ経験者、および多くのファンから、延期を求める声が上げられていました。そうした中で、今回の将棋連盟の判断は、妥当なものと言えそうです。
奨励会には基本的に26歳までに四段に昇段できなければ退会となる「年齢制限」が存在します。例会の中止、三段リーグの延期が現在の奨励会員の不利益とならないよう、適切な措置も同時に講じられることになるのでしょう。
昨日には名人戦七番勝負の開幕延期も発表されました。
挑戦者の渡辺明三冠は自身のブログで、名人戦延期、および通常の対局でも当日に延期となる可能性について、次のように語っています。
多くの棋士、女流棋士、そして奨励会員にとっても、身体の健康面、および精神面でも、現在はとても対局に集中できる環境ではないのでしょう。
この難局で、将棋界が今後どのような方針を取るのか。大局観が問われる局面と言えそうです。