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8月22日14時、棋聖戦一次予選決勝▲竹内雄悟五段(31)-△藤井聡太七段(17)戦はじまる

松本博文将棋ライター
(記事中の写真撮影・画像作成:筆者)

 8月22日14時、関西将棋会館において、第91期ヒューリック杯棋聖戦一次予選決勝▲竹内雄悟五段(31歳)-△藤井聡太七段(17歳)戦が始まりました。勝者は二次予選に進出します。

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 竹内五段は10時からおこなわれた準決勝で平藤真吾七段を降しての決勝進出です。

 藤井七段は1回戦はシード。2回戦は東和男八段、準決勝は伊奈祐介六段に勝って、決勝に進出しています。

 藤井聡太七段(16)、華麗な捨て駒連発で棋聖戦一次予選を勝ち進む

 https://news.yahoo.co.jp/byline/matsumotohirofumi/20190612-00129802/

 藤井七段と竹内五段は、両者がともに四段だった2017年に4回対戦しています。竹内現五段の作戦は、いずれも振り飛車。結果は藤井現七段の4連勝中です。

 4局目は棋聖戦一次予選準決勝。竹内五段の中飛車で、終盤では竹内五段が有望でした。

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 図から(1)▲4四龍△5六馬と進んで形勢がまぎれたようです。

 代わりに(2)▲3八金打ならば、どうだったか。馬(成り角)を一枚入手すれば、▲4一角△同玉▲4二金という詰み筋があります。また▲3八金打に△4二銀ならば▲2二金△同玉▲4二龍から▲4七龍と馬を抜くことができます。

 最後は藤井七段の勝ちとなりました。

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 5局目となった本局。振り駒の結果、先手は竹内五段と決まりました。戦形は前局と動揺に、竹内五段の中飛車となっています。対して藤井七段は銀を中段に2枚繰り出す構えです。

 対局の模様はAbemaTVで放映されます。持ち時間は各1時間で、夕方頃に終局と予想されます。

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将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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