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ノート(213) 陸山会事件の裁判における検察官役の指定弁護士による主尋問

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~続・工場編(6)

受刑234/384日目(続)

主尋問の内容は?

 証人尋問は、検察官役の指定弁護士による主尋問から始まった。小沢代議士の公設第一秘書に対する取調べの状況や、そこで秘書が何を語っていたか、また、供述調書の作成状況などが中心だった。

 といっても、具体的な証言の内容は、基本的に指定弁護士との2回の打ち合わせや、僕のほうで作成して彼らに交付していた「証人尋問骨子」に記載したとおりだった。ただ、次のように、より深掘りし、詳しく述べた部分もあった。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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