ノート(173) 配役された工場とそこでの作業の内容は?
~工場編(1)
受刑56/384日目
配役工場の告知
「ちょっと話があるから、出てくれるか」
朝食後、独房でギフトボックスづくりの作業をしていると、1舎2階の舎房を担当する刑務官からそう指示された。この刑務官に連れて行かれたのは取調べ室だった。扉は開いており、机を挟んで奥に処遇部の第3統括矯正処遇官がこちらを向いて立っていた。
新入教育の際に警備隊長から指導されたとおり、まず出入り口の手前で一礼し、部屋に入り、白線のところで止まって再び一礼した上で、氏名と称呼番号を述べた。
「今日から図書計算工場に行ってもらう。昼夜間は独居に収容することになったから。居室は今のところから変わるので、移動すること。工場では担当職員の話をよく聞き、指示に従うこと」
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