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フロリダ州タンパは王者の街。ラプターズがファイナルに進出すれば『変則グランドスラム』を達成!

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
スーパーボウルを制して喜ぶバッカニアーズのグロンコウスキー(左)とブレイディ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 コロナ時代のニュー・チャンピオン・タウンの誕生だ!

 NFL(アメリカンフットボール)のタンパベイ・バッカニアーズが2月7日(日本時間8日)に行われたスーパーボウルでカンザスシティ・チーフスを破って優勝を決めたが、これがフロリダ州タンパにとって2020年シーズン2つ目となるアメリカ4大スポーツの優勝となった。

 タンパはNHL(アイスホッケー)のタンパベイ・ライトニングが2019-20年シーズンのスタンリーカップを制覇。

 MLB(野球)でもタンパベイ・レイズが2020年シーズンにワールドシリーズまで勝ち進んだ。(ワールドシリーズではロサンゼルス・ドジャースに敗退)

タンパベイ・バッカニアーズの試合でスタンリーカップを掲げるタンパベイ・ライトニングの選手たち
タンパベイ・バッカニアーズの試合でスタンリーカップを掲げるタンパベイ・ライトニングの選手たち写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 タンパにはNBAのチームがないために、タンパを本拠地とする4大スポーツのチーム3つ全てが2020年シーズンにチャンピオンシップゲームまで勝ち進んだことになる。

 ちなみにフロリダ州まで広げると、NBAのマイアミ・ヒートが2019-20年シーズンにNBAファイナルに進出しているので、2020年シーズンは4大スポーツ全てでフロリダ州のチームがチャンピオンシップ・ゲームの舞台に立ったことになる。

 そして、2020-21年のNBAシーズンはリーグで唯一カナダに本拠地を置くトロント・ラプターズがカナダでは試合ができないために、本拠地をタンパに仮住まいした状態でシーズンを戦っている。

ラプターズは一昨季のNBAチャンピオンであり、もしも今シーズンもNBAファイナルまで勝ち進めば、タンパは12ヶ月のスパンに4大スポーツのチャンピオンシップ全てに出場という「変則グランドスラム」を達成する。

  タンパの3チームは歴史が浅く、最も古いバッカニアーズは1976年に創設。ライトニングは1992年にNHLへ加入して、レイズ(誕生時はデビルレイズ)は1998年に誕生した。

 1990年代半ばには3チームとも低迷して「アメリカ最弱のスポーツタウン」と揶揄されたタンパが、「チャンピオンシップ・タウン」の称号を勝ち取った。

自身7度目となるスーパーボウルを制覇して、ビンス・ロンバルディ・トロフィーを掲げるタンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ
自身7度目となるスーパーボウルを制覇して、ビンス・ロンバルディ・トロフィーを掲げるタンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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