2020年ワールドシリーズはNBA王者都市vs.NHL覇者都市のチャンピオン・タウン対決

2020年ワールドシリーズ第1戦での国歌斉唱(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2020年のワールドシリーズはロサンゼルス・ドジャースとタンパベイ・レイズの戦いになったが、この2チームはとても対照的だ。

 

 ドジャースの今季の選手年俸総額はメジャー2位の1億800万ドル(約113億円)。対するレイズはメジャーで下から3番目の2800万ドル(約29億円)。両チームの選手年俸総額の差は8000万ドル(約84億円)もあり、ドジャースはレイズの4倍近くも払っている。

 ドジャースのエースでワールドシリーズ第1戦に先発するクレイトン・カーショウの今季年俸は1630万ドル(約17億1150万円)。短縮シーズンのために手にする年俸も少なくなっているが、本来ならば3100万ドル(約32億5500万円)の年俸を得るはずだった。打者では1番バッターのムーキー・ベッツの1000万ドル(約10億5000万円)が最高。カーショウとベッツの2人の年俸だけで、レイズの総年俸と変わりない額になっている。

今季からドジャースに加入したムーキー・ベッツは、今年7月に12年総額3億6500万ドル(約383億円)の大型契約を結んだ(三尾圭撮影)
今季からドジャースに加入したムーキー・ベッツは、今年7月に12年総額3億6500万ドル(約383億円)の大型契約を結んだ(三尾圭撮影)

 「金満球団」対「貧乏球団」の対戦だが、もう1つの見方は王者都市対決。

 ドジャースが本拠地とするロサンゼルスは、つい数週間前にレイカーズがNBA王者になったばかり。レイズの本拠地であるタンパも、NHLのライトニングがスタンリーカップ・ファイナルを制して2020年シーズンのチャンピオンに輝いた。

 過去に同じ街にフランチャイズを置く北米4大スポーツ(NBA、NHL、MLB、NFL)の2チーム以上が同一シーズンに王者に輝いたケースは16回。ロサンゼルスかタンパは17回目となる。

 ロサンゼルスは2002年にレイカーズと(近隣の街、アナハイムを本拠地とする)エンゼルスが優勝。1988年にはレイカーズとドジャースがアベック優勝を成し遂げている。

 レイズがワールドシリーズを制覇すれば、タンパにとっては初のダブル・チャンピオンズ。

 このケースが最も多いのはニューヨークの6度だが、最後に成し遂げたのはメッツ(MLB)とジャイアンツ(NFL)が優勝した1986年のこと。

 今世紀に入ってからは2004年と2018年にレッドソックス(MLB)とペイトリオッツ(NFL)が優勝したボストンの2回が最高だ。

 ちなみに同一都市の3チームが同一シーズンに優勝したのは1度だけ。1935年にレッドウイングス(NHL)、タイガース(MLB)、ライオンズ(NFL)が優勝したデトロイトが唯一のケースだ。

 ロサンゼルスとタンパは2度目の3チャンピオンズ・タウンになる可能性を残している。

 ロサンゼルスには2つのNFLチームがあり、チャージャーズは1勝4敗と苦戦しているが、ラムズはここまで4勝2敗と好成績。今季からトム・ブレイディが加入したタンパベイ・バッカニアーズも4勝2敗の地区首位でプレイオフ出場が濃厚だ。

 なお、今季のスーパーボウルはバッカニアーズのホーム・スタジアムであるタンパのレイモンド・ジェームズ・スタジアムにて開催される。