一撃で戦意喪失 最強ランキング1位のカネロがサンダースを破り3団体統一

(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

8日(日本時間9日)アメリカテキサスでボクシングミドル級王座統一戦が行われ、WBAスーパー、WBC王者サウル・アルバレス、通称カネロ(30=メキシコ)が、WBO王者ビリー・ジョー・サンダース(31=イギリス)と戦った。

試合の展開

試合開始のゴングが鳴ると、カネロが大柄なサウスポーのサンダース相手にプレッシャーかけていく。

サウスポーと戦う場合、お互いの前の手が邪魔になるため迂闊に懐に入れない。そのためカネロも様子を見ながら慎重に戦っていた。

サンダースはカネロの圧力を感じながらも、サイドに動きながらジャブを放っていく。なかなか中に入れないカネロだが、ボディに活路を見出し、クリーンヒットを積み重ねていく。

序盤はカネロがペースを奪ったが、中盤からはサンダースもパンチに慣れてきたのか盛り返してきた。

一進一退の攻防が続く中、迎えた第8ラウンド。サンダースのフックが空打ったところに、カネロのアッパーが顔面にヒット。

サンダースはそこから手数が減り追い込まれていった。

第8ラウンドが終了し、セコンドに戻るとサンダースは戦意喪失し棄権。カネロがTKO勝利し3つ目のベルトを手に入れた。

カネロの高い技術

勝利の決め手となったアッパーは、カネロの技術の高さを見せつける一撃となった。

初期動作が分かりにくいサンダースのフックを見切ったうえで、顔面にアッパーを当てた。

見ていた筆者も、スロー再生でなければ分からないほど高難度の駆け引きが行われていた。

試合後、アッパーを受けたサンダースは顔面が腫れ上がっていたようだ。

ほんの数秒の出来事だったが相手の戦意を喪失させるには十分なパンチだったのだろう。

今後のカネロ

カネロは全階級でナンバーワンとの呼び声も高く、全階級で最強を決めるパウンド・フォー・パウンドランキングでも1位に選出されている。

次戦は9月頃にIBF王者カレブ・プラント(アメリカ)との4団体統一戦が決まっている。

試合後のインタビューで「IBFのベルトにいきます。その戦いを欲している。ファンに最高のファイトを与えたい」と意気込みを語った。

現在30歳のカネロ、まだまだ活躍が楽しみなところではあるが「キャリアのゴールは37歳」とすでに定めているようだ。

今回の試合には、7万3126人の観客が集まりボクシングの屋内観客数記録を更新した。あまりの人気に対戦相手のサンダースにブーイングが起こったほどだ。

スーパーウェルター級からライトヘビー級の4階級制覇を成し遂げた偉大な世界王者カネロの今後に期待したい。

提供:Ed Mulholland/USA TODAY Sports/ロイター/アフロ